LCAG 欧州最大の独半導体クラスター会員に 航空会社で初
Daily Cargo 2025年7月22日掲載
ルフトハンザカーゴ(LCAG)は17日、独東部のザクセン州ドレスデンを中心地とする、欧州最大の半導体クラスター「シリコン・ザクソニー」に、航空会社として初めて参加したと発表した。同クラスターへの加盟により、半導体産業への焦点をより一層強める。発表では「世界有数の貨物航空会社としての専門知識を提供し、半導体業界の主要企業との協力関係を深めるための戦略的な一歩だ」(LCAG)としている。
シリコン・ザクソニーには、国際的な技術グループや革新的なスタートアップから研究機関まで、600社を超える企業が加盟している。
その中でLCAGは、マイクロエレクトロニクス、半導体、IT関連企業が加盟するハイテクネットワークの会員航空会社として、弾力性の高いサプライチェーンのための物流専門知識をコミュニティに提供する。ワーキンググループ、業界イベント、専門家フォーラムに積極的に参加することで、業界の要件をより深く理解し、的を絞った特殊な航空貨物ソリューションの開発を進めていく方針を強調している。
LCAGのキャロライン・ガーステンマイヤー産業開発責任は「半導体業界は、取り扱いの繊細さと、時間厳守が求められるサプライチェーンに特徴がある。当社の顧客は、信頼性が高く柔軟な物流ソリューションを求めている。まさにこの点について、積極的な情報交換を通じ、発展し続けていきたい。国際航空物流の専門知識を活かし、バリューチェーンに沿った物流プロセスを、さらに弾力的かつ効率的にするサポートを行うことを通じ、われわれが使命とする『グローバルビジネスの実現』につなげていきたい」と力を込める。
一方、シリコン・ザクソニーのフランク・ベーゼンベルク・マネジングダイレクターは「航空貨物分野で世界有数の企業であるLCAGを新会員として迎えることを大変嬉しく思う。このパートナーシップを通じ、我々が焦点を置く輸送、物流分野をさらに強化できる。世界中でつながっている半導体産業にとり、信頼性が高く効率的な物流(能力)は、決定的な競争力だ。LCAGとの交流を通じ、インテリジェントなサプライチェーン、弾力性のあるインフラについて新たな展望を得られると期待している」などと述べた。
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