物流よろず相談所

新たなる採用、SNS活用(その2)

2026年1月28日

『物流なんでも相談所』
岩﨑仁志

⇒ 新たなる採用、SNS活用(その1)

SNSを上手く活用すれは若年層に対する運送業界全体のイメージアップが期待できます。社会インフラを支える重要な役割や地域貢献、多様な働き方などのポジティブな側面を効果的に発信する手段として、SNSは最適なプラットフォームになってくれるはずです。基本的に無料で始められるSNS運用は、中小運送会社にとって採用コスト削減の効果も期待できるだけでなく、社員定着にも効果があるとされています。社内の取り組みをSNSで発信することで現職ドライバーのエンゲージメントも向上し、社員からの紹介採用が活性化する効果も期待できます。

SNSを活用した採用活動は、求人情報の発信だけでなく、企業の魅力や文化を伝え、潜在的な候補者との関係構築から採用までを一貫して行うアプローチで、運送業界特有のメリットも多く存在します。SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは、FacebookやX(旧Twitter)、Instagram、LINEなどのSNSプラットフォームを活用して人材を発見し、採用につなげるプロセスを指します。

SNS採用では、求人情報の発信だけでなく、企業文化や職場環境の紹介、現役ドライバーの声や日常の共有、ドライバー志望者とのコミュニケーション、採用イベントの告知など、多角的なアプローチが可能。運送業界のように、実際の業務内容や社風が外部からはわかりにくい業界では、リアルな企業の姿を 伝えることでミスマッチを減らし、価値観の合う人材とのマッチングを図ることができます。またサイトで若手ドライバーの活躍を積極的に紹介することで、自分も頑張れそうという親近感や具体的なキャリアパスのイメージを持ってもらうことができます。

物流を通じた社会貢献やお客様からの感謝の声、特殊技術への誇りなど、ドライバーとしてのやりがいを可視化することも可能です。中小運送会社でも、地域貢献活動や地元密着の 配送エリア、アットホームな社風といった強みをSNSで効果的にアピールできます。SNSでドライバーの一日や休憩時間、充実した車両設備、職場の人間関係などをリアルに発信することで、業界の実態を正確に伝えることができます。

若年層のドライバー確保においては、SNSがより高い効果を発揮します。Z世代(1990年代後半〜2010年代生まれ)は、SNSでの情報収集が日常化しており、総務省の調査でも10代・20代のSNS利用時間は他世代を大きく上回っており、こうした若年層にアプローチするには、彼らが普段から利用しているプラットフォームでの情報発信が不可欠です。また、若年層は文字情報よりも視覚情報を好む傾向があるため、InstagramやTikTokなどを活用し、最新車両の紹介やドライバーの一日を短い動画で紹介するなど、ビジュアルで発信することが効果的です。

SNS採用は、運送業界の採用コスト削減にも大きく貢献する、まず、多くのSNSプラットフォームは基本利用が無料であり、アカウント作成・投稿・コミュニケーションにかかるコストはほぼゼロです。自社で運用できれば初期投資を抑えた採用活動が可能で、またSNSでの情報発信を充実させることで、従来の求人媒体への掲載費を削減できます。

著者プロフィール

岩﨑 仁志

代表主席研究員

職歴
 外資系マーケティング企画・コンサルティングセールス


物流・運輸業界に留まらず、製造業や流通業物流部門などを対象にコンサルティングを行ってきました。国内外の物流改善や次世代経営者を育成する一方で、現場教育にも力を発揮し、マーケティング、3PL分野での教育では第一人者とのお声をいただいています。ドライバー教育、幹部育成の他、物流企業経営強化支援として、人事・労務制度改定に携わった経験から、物流経営全般についてのご相談が可能です。

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