徒然日記

「記念日」は誰が決めてるの?

2019年3月20日

『徒然日記』 

 

いささか、旧聞に属しますが、昨年10月10日の新聞に、こんなコラム記事を見付けました。

【1月1日から12月31日までの366日(閏年含む)の中で、記念日が一番多いのは<10月10日>で、新たに1件加わって<50件>となった】ということでした。

日本には、法律で決められた「国民の祝日」があります。現時点では年間<16日>ですが、その他に、「(振替休日)=国民の祝日が日曜日にあたるときに、その後の最初の平日に該当する」と、「(国民の休日)=その前日及び翌日が「国民の祝日」である平日は、休日とすると定められている」があります。(やがて、4月27日~5月6日までの10連休がくる~!)

「それって、多いの?少ないの?」という疑問が湧きますので、世界57カ国の休日数を調べてみました。<第1位>は「ミャンマー」「イスラエル」の<26日>。アメリカは<10日>で<51位>。最少<同率56位>は「イギリス」「スイス」の<8日>で、我が日本の<16日>は<14位>ですが、前述(振替休日)(国民の休日)を含めると、昨年は<20日>。なんと<第8位>です。勿論、「日曜日」がありますし、週休2日の場合は、土曜休日があり、1年の1/3ほどは、休んでいることになります。さらに、有給休暇などを入れると、どうなりますか?その一方で、「過労死」が大きな社会問題になっていて、2014年(平成26年)11月に「過労死等防止対策推進法」が成立しました。<1/3休み>と<過労働>。この大いなる落差をなんと考えたらいいのでしょうか?みなさまの「休日のご実感」は?

重苦しい気持になってきましたので、話題を戻します。前述、10月10日は、私などの年代は忘れられない、<1964年10月10日>「東京オリンピック開催日」で、暫くの間は、この日が「祝日」でしたが、「三連休を作ろう」ということで、4移動祝日が以下の通り作られました。【成人の日( 1月第2月曜。つまり8-14日の月曜日:2000年以降)。体育の日(10月第2月曜。つまり8-14日の月曜日:2000年以降)。海の日 ( 7月第3月曜。つまり15-21日の月曜日:2003年以降)。敬老の日( 9月第3月曜。つまり15-21日の月曜日:2003年以降)】。かよう然々で、「体育の日」は、“移動日”となってしまい、<10月10日>の存在感が薄くなってしまいました。1964年の「東京オリンピック経験世代」としては、淋しい限り!

ところで、「“海の日”があるのに“山の日”が無いのはおかしい」という<“山”応援団>の強い要望で、2016年に「山の日<8月11日>」が誕生しましたが、今度は<“海”応援団>から、「なんで、海の日が『移動祝日』なのに、『山の日』は固定なんだ!」という声が上がっています。私は「“海”は動いている(波や干満)けれど、“山”は動かないから、良いではないか」という珍説を考えましたが・・・?

斯く斯く然々で、法律で定められている「国民の休日」でさえも、異議や反論があります。さらに、「休日」にはなりませんが、我が国には、いろいろな「記念日」があります。「それって誰が認めて、決めてるの?」ということで、調べてみたところ、前述「国民の休日」を含めて【国または国の機関が定めた記念日】が<63>あります(重複日あり)。休日ではない記念日は「2月7日“北方領土の日”」「4月20日“郵政記念日”」「 8月15日“終戦の日”」「9月1日“防災の日”」「11月9日 “119番の日”」「12月24日“学校給食記念日”」ETC。そこで・・・「すべての日本国民に問います。『この<63>のうち、あなたはいくつご存じですか!』」

それじゃあ、「『バレンタイン・デー』や『ハローウィン』や『クリスマス』などは誰が決めて、誰が承認したの?」ということになりますが、こうした「外来記念日」は、「外国で盛り上がっている記念日を、日本にも根付かせれば、大いなる商機をもたらすことになるのではないか?」ということで「商才に長けておいでの方々が始めたところ、予想以上の成果が上がった」ということです。しかし、「下手な鉄砲」以下で、数撃っても当らない「外来記念日」は“ゴマン”とあります。

ということで表題ですが、毎日必ず幾つも出現している、「記念日」は、「一般社団法人 日本記念日協会」というところが、取り仕切っているようです。同組織のホームページに曰く、【日本記念日協会では記念日文化の発展を願い、従来からある記念日はもちろん、新たに誕生した記念日についても登録制度を実施しています。団体、企業、個人などで独自の記念日を登録したいとお考えの方は、記念日の名称・日付・由来・目的・活動などの必要事項を 所定の「記念日登録申請書」にお書き込みの上、郵便、メール便、宅配便、FAXなどで日本記念日協会までお送りください。(中略)日本記念日協会の記念日登録料は、1件10万円(税別)とさせていただきます。(後略)】なのだそうです。その結果、冒頭に出てきた<10月10日は“50記念日”>となっちゃったということです。

因みに、私の誕生日は「寅さんの日」です(目下、最新50作目撮影中とか)。そして、来週の水曜日<3月27日>は「さくらの日」だそうです。さらに、記念日申請をしても、不合格間違いなしですが、私の「記念日」なのです。「何の記念日?」。「それを言っちゃあ、おしまいよ~」。

で、大事なことを書き忘れました。「新元号公表」は<12日後>です!

著者プロフィール

小泉武衡

職歴
 元 寺田倉庫株式会社 取締役


1964年より「物流業」に携わり、変化する“各時代の物流”を体得するとともに、新たな取り組みとして「トランクルーム」や「トータル・リファー・システム(品質優先ワイン取扱い)」事業に力を入れてきました。さらに、営業・企画・渉外・広報棟ほか、倉庫スペースを利用した「イベント事業責任者」などを歴任し、旧施設の新たな活用、地域開発、水辺周辺の活性化に尽力してまいりました。

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