徒然日記

「廃プラ」⇒「ペットボトル」⇒「そのキャップ」などについて

2019年11月20日

『徒然日記』 

 

前回「レジ袋有料化」について書きました。極めて重要な問題ですのでさらに続けさせていただきます(本音は:話題に事欠いている故!?)。

【日本国内では、年間約900万トンの廃プラが排出され、リサイクル用として2017年には143万トンが輸出された。この中には再利用できない汚れた廃プラも含まれていたのが実情だった。(中略)日本は、1人当たりのプラスチックの消費量が世界第2位だ。個人の心構えも問われよう。(読売新聞)】

ということですが、わたくしは「プラスチックごみ」を日本が輸出しているとは知りませんでした。皆さんはご存じでしたか。

ところで、わたくしの住んでいる団地は<451世帯>ですが、ごみ集積場には、「廃プラごみ」が山のように積み上げられています。そのごみを業者が集荷して、当地では「横浜市資源循環局家庭系対策部都筑事務所」(清掃工場)に持ち込まれて処理されているのですが、大量に出される「廃プラごみ」の処理は、我が国では、目下お手上げ状態です。

そこで問題なのは<プラスチック>の中身です。「ペットボトル」「包装容器」「ビニール(バイナル!)製品」「プラ繊維」「各種製品の外装」などなど、多岐にわたっています。さらに重要なのは、プラスチックも用途によって“材質が全て異なっている”という点です。そのなかで現在では、「ペットボトル」だけが明確に再区分されています。そのわけは、ペットボトルは規格や材質が統一しやすく、ペットボトルだけで回収すると後のリサイクル工程が非常に効率的になり、リサイクル製品の品質も非常に高くなるという理由からだそうです。

ここで、もう一つ「是非知っていただきたい」ことがあります。それは「ペットボトルのキャップ」です。多分皆さんはそのままペットボトルと一緒に出しておいでだと思いますが、わたくしは、孫が集めているので、キャップだけ取り分けてキープして、まとめて孫に渡して感謝されています。

「何でそんなことするの?」に関して、そのわけを最近知りました。「認定NPO法人:世界の子どもにワクチンを 日本委員会」という組織が、キャップをリサイクル素材に換えて、売却した利益で、発展途上国の子供たちへの「ワクチン投与」にあてて、そうした国の子供たちの健康に寄与しているということです。

その一例です。イオン発【2008年6月より「ペットボトルキャップで世界の子どもたちに笑顔を!!」キャンペーンを開始。店頭でペットボトルキャップを回収し、リサイクル業者に買い取っていただいた対価を寄付金として、貧困に苦しむ世界の子どもたちの支援活動に取り組んでいる団体に寄付しています。2017年度は、約3億6,547万個のペットボトルキャップの売却金433万5,170円を寄付しました。】ということでした。ちなみに「キャップ430個で約1kg」だそうですから、単純に算数計算をいたしますと、3億6,547万÷433≓850トンとなります。前回に引き続いて小学生レベルの算数計算をしますと、「キロあたり<4.3円>」で売却したことになります。さらに計算を進めた結果、イオン流の計算:4kg≓1720個で、一人のワクチンがまかなえると言うことですので、<4kg×@4.3円=17.2円>で、尊い子供の命が救われるということです。計算に異議がおありでも「アバウト」での話しと言うことで、お許しください。

わたくしは、このことから、我が孫を通して、「世界の発展途上国の子供たちの命を救うために協力を惜しまない!」とせっせと「キャップ集め」に邁進していますが、100個集めるのも大変です。

ところで、世の中には「大所高所」から、諸々を眺めておいでの方がいらっしゃるようで、「ペットボトルのキャップが大量に出ると言うことは、廃プラの素が増えると言うことなので、けしからん事態である」と言うご意見を述べられておいででした。そう言われてしまうと、そうなるのでしょうが、現時点では、「キャップ集め」が「次善の選択肢」だと思っています。

・・・で、このことから思いついた「得意の脱線」に入ります。

わたくしは所謂“呑兵衛“で、日本酒の一升瓶を片手に持ってお酌ができることを自慢していますが、昔の一升瓶のキャップ「酒ぶた(蓋)」は“コルク”(コルクガシの樹皮のコルク組織を剥離して加工したもの)でした。適度の通気性と湿度維持に優れていると言うことで、ワインの栓はもっぱら“コルク”でしたが、最近では前述「プラスチック製」や「スクリューキャップ」が“

主流“です。そのことに関して、「なんでコルクが使われなくなってきたか」については諸説があります(チコちゃん流)。原木である「コルクガシ」の保護のためだなどと言われていますが、ワインに使用されているのはわずか<15%>程度だそうですから、「衝撃吸収」とか「吸音性」「遮熱性」「軽量性」といった建物関係での優位性に対して、コストに見合う効果などから、使用率が落ちてきたのだと思います。

かようしかじかで「ペットボトル」の削減は、「道未だ遠し」ですので、私は、まずはこの際「世界の子供たちの元気な笑顔」に対して、微力を尽くしたいと思います。

そのようなことですので、この「徒然日記」をご覧のみなさま。是非とも「キャップ集め」に、改めてのご関心をお願いいたします。

著者プロフィール

小泉武衡

職歴
 元 寺田倉庫株式会社 取締役


1964年より「物流業」に携わり、変化する“各時代の物流”を体得するとともに、新たな取り組みとして「トランクルーム」や「トータル・リファー・システム(品質優先ワイン取扱い)」事業に力を入れてきました。さらに、営業・企画・渉外・広報棟ほか、倉庫スペースを利用した「イベント事業責任者」などを歴任し、旧施設の新たな活用、地域開発、水辺周辺の活性化に尽力してまいりました。

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