徒然日記

「数え年」と「満年齢」

2021年1月6日

『徒然日記』 

 

年が改まりました。西暦:2021年、和暦:令和3年です。

改めまして「本年も何卒よろしくお願い申しあげます」。

そこで、ふと気付きました。今ではあまり使われなくなった一つに、「数え年」があります。私が子供の頃は、まだ「数え年」と「満年齢」が同時に使われていました。「数え年」の場合は、年が改まると、全国民一斉に「一歳」年を取ることになっていましたので、わかりやすいですね。確かに、昔は子だくさんの家庭が多かったですから、1人ひとりの子供達の誕生日を覚えておいて、その日にそれぞれ一歳加える作業?は、骨が折れます。しかし現在では、法律は勿論のこと、ほとんどすべてで「満年齢」で表現されています。

それでは「なんで『数え年』が存在するのか」と言えば、前述した「間違いにくい」の他に、「<0>の概念が存在しない。物の順序を表す起点を<0>としない」という専門家的視点に基づくところがあったと思います。例えば「小学校1年生」「令和元年(1年)」「妊娠1ヶ月」など、いずれも<1>から始まっています。半年までは四捨五入して「小学校0年生」、妊娠半年未満は「妊娠0ヶ月」。慣れないせいもありますが、おかしいです。

終戦直後の平均壽命は「50歳」と言われており、確か三木鶏郎さんの「NHK日曜娯楽版」(1947年~1955年)だったと思いますが「人生僅かの50年。満で数えりゃ49年」と言う歌がありました。確かに当時の壽命は50歳ほどでしたが、2019年の統計では(男:81.41歳。女:87.45歳)」となっています。

そこで、日本人の平均寿命を調べてみました。それによりますと、江戸時代の平均寿命は32~44歳と、かなりあいまいです。江戸時代以前にさかのぼると、安土桃山時代の平均寿命は30代、室町時代は15歳、鎌倉時代が24歳、平安時代は30歳、飛鳥・奈良時代が28~33歳、古墳・弥生時代が10~20代、そして縄文・旧石器時代が15歳前後であることがわかっています。その統計数字から見ると、織田信長(享年47歳)が好んで歌った「人間50年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり・・・」敦盛(幸若舞)は、かなり大盤振る舞いをしているように思いますが、豊臣秀吉62歳。徳川家康75歳を思うと、あながち「無理」とは言えない数字だとも思います。

ここで、「満年齢」に話を戻しますと、【18歳選挙権を実現する改正公職選挙法が、2015年(平成27年)6月19日に公布され、2016年(平成28年)6月19日に施行され、同年6月22日から適用されました。】。アメリカなどの諸外国と歩調を合わせることと、若者の政治離れに歯止めを掛けようという狙いがあったようです。直後の参議院議員選挙では、新しい有権者の投票率は高かったのですが、その後の参議院議員選挙や衆議院議員選挙などでは投票率はガクッと下がり、若者の政治離れ解消への道はまだまだ先のようです。

そうした中で、新たに、「成年年齢」が、2022年4月から、現行の20歳から18歳に引き下げられます。約140年ぶりに「成年の定義」が見直されるということです。で、何が変わるのか、私たちの暮らしにどのような影響がもたらされるのでしょうか。成年に達すると、未成年のときと何が変わるのでしょうか。

その答えです。【民法が定めている成年年齢は、「一人で契約をすることができる年齢」という意味と、「父母の親権に服さなくなる年齢」という意味があります。成年に達すると、親の同意を得なくても、自分の意思で様々な契約ができるようになるということです。

さらに、10年有効のパスポートを取得したり、公認会計士や司法書士、行政書士などの資格を取得したりすることもできるようになります。また、女性が結婚できる最低年齢は16歳から18歳に引き上げられ、結婚できるのは男女ともに18歳以上となります】

私はどうして「女性の結婚できる年齢が16歳で、男性が18歳なのか?」分かりませんでしたが、1947年に制定された民法「第731条」にそのように定められています。それには、フランスの法律の影響と医学的な調査結果だそうですが、それがどうして18歳になったのでしょうか。私はここにも「男女機会均等」の考え方が影響していると思います。18歳で成人ですから、結婚には親の承諾は不要と言うことになります。

余計なことですが「結婚届」に「捺印」は不要になりました(さらに余計なことですが「離婚届」も)。

一方、成年年齢が18歳になっても、飲酒や喫煙、競馬などの公営競技に関する年齢制限は、これまでと変わらず20歳です。健康面への影響や非行防止、青少年保護等の観点から、現状維持となっています。

ところで、そのようなことを調べているときに、このようなことを知りました。

【法律上「満年齢になるのは,誕生日の1日前」。つまり、年を取る「時刻」は、「誕生日前日」が終了する「24時0分0秒」「午後12時」。そして年を取る「日」は、「誕生日前日」】だそうです。

そのことに関連して、現在20歳以下で犯罪を犯した人は「少年A」とか「少女B」となっています。実名公表を「成年年齢18歳」とするか、現状の20歳に留め置くかに結論がまだ出ていないようですが、悪いことをする人は、この「誕生日の前1日」をしっかりと覚えておいていただきたく思います。

以上、「コロナのせい」で、未だに20歳になった孫娘とお酒を飲む機会を持てない「平均寿命到達の老人」でした。

著者プロフィール

小泉武衡

主席研究員

職歴
 元 寺田倉庫株式会社 取締役


1964年より「物流業」に携わり、変化する“各時代の物流”を体得するとともに、新たな取り組みとして「トランクルーム」や「トータル・リファー・システム(品質優先ワイン取扱い)」事業に力を入れてきました。さらに、営業・企画・渉外・広報棟ほか、倉庫スペースを利用した「イベント事業責任者」などを歴任し、旧施設の新たな活用、地域開発、水辺周辺の活性化に尽力してまいりました。空き倉庫の有効活用については、弊社にご一報ください。

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