徒然日記

リアル二刀流/ショータイム

2021年12月8日

『徒然日記』 

 

ご存じのように、日本時間11月19日午前8時48分、アメリカンリーグの<MVP>に、最終候補者「48本塁打で本塁打王に輝いたブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)」と、「同チームで45本塁打を放ったマーカス・セミエン内野手(31)」を差し置いて、我が「大谷翔平選手(二刀流<Two-Way))」が満票で選出されました。

14年の「トラウト(エンゼルス)」以来の満票が噂されていましたが、まさにその通りとなりました。

01年に受賞した「イチロー外野手(マリナーズ)」以来、日本人では20年振りの二人目ということです。言っちゃなんですが(言っちゃいます)、イチロー選手の場合は2位との差が<僅か8ポイント>でしたが、大谷翔平選手の場合は、満票で<151ポイント差>でした。

実は私、この「徒然日記」で彼のことを「3回」書いていますので、ほとんど紹介し尽くしていますが、それでも頑張って先に筆を進めます。

まず、このような記事がありました。

【注目の受賞発表に先駆け17日には、大谷が“癌”などの重病で闘病する子どもとその家族を支援する非営利団体「ミラクルズ・フォー・キッズ」に寄付を行うと発表された。選手間投票「プレーヤーズチョイス賞」の受賞にともなう慈善活動で、受賞者が賞金を自ら選んだ慈善団体に寄付することが慣例となっている】ということです。

さらに、関連しての美談があります。

2019年1月に、エンゼルスが球団公式ツイッターで「心温まる出来事」として紹介。全米ファンも改めて大谷を賞賛しました。

それによると【拡張型心筋症と戦っている1歳児の「翔平くん」のもとを、大谷が訪れたのは5日。心臓の筋肉が薄くなり心臓が大きくなってしまい、血液を送るポンプ機能が低下してしまう難病の「拡張型心筋症」。米国での心臓移植手術のために「しょうへいくんを救う会」では現在3億5000万円を目標とする募金を募っている】。

球団公式ツイッターはさらに【「オオタニ・ショウヘイは、彼にちなんで名づけられた赤ちゃんのショウヘイに支援を送るため、病院を訪問した。彼は心臓の欠陥と闘っている」と。大谷が笑顔で、病と闘っている翔平くんを抱っこする写真を公開。難病と闘う赤ちゃんの慰問を行った大谷に、ファンからは称賛の声が相次いだ】。素晴らしい!

このことに関して、この翔平君の母親は、大谷翔平選手がMVPに選ばれてことを受けての取材に応じて【交流した時間が夢だったんじゃないかと思うぐらい感動した。偉大な選手が私たちに貴重な時間を与えてくれて、本当にありがたかった】。

さらに、大谷選手が活躍するたびに翔平くんに報告しているということで、【大谷選手の空高く上がるホームランを見るたびに『翔平は空にいるんだ』と思い、胸が熱くなる。これからも変わらない姿で大きなホームランを打ってほしい】と話していました。翔平君は.大谷選手が訪れた2ヶ月後になくなってしまいましたが、今でも自宅の仏壇のそばに、大谷選手と一緒に撮った写真やサインや握りあったボールなどが飾られているそうです。

大谷選手も、まだMVPが決まる前の15日の共同記者会見でも「翔平くんとの交流」に触れています。
この中で、大谷選手は、翔平くんの心臓移植におよそ3億5000万円の寄付が集まったことについて、「僕の力ではなく、寄付をしてくれた一人一人の方々の気持ちだと思うので、すごくうれしい。時間的に間に合わなかったのは非常に残念なことです」と話していました。

実は、それまでは目標の寄付金がまだ不足していましたが、大谷選手の病院訪問の時のエピソードと翔平君を抱っこしている写真が評判となり、一気に寄付金が増え目標額を突破したそうですが、残念ながら、翔平君の手術には間に合いませんでした。しかしその集まった寄付金は、翔平君と同じ病気だった2人の女の子の心臓移植に使われたと言うことです。2人のうちの8歳の女の子は、無事日本に戻って、いまでは階段をスタスタ上れるまでに回復しているそうです。

以上、涙無しには語れない大谷美談でした。

ここで、思い切り話題を変えます。以前にも紹介しましたが、私の元同僚で、アナハイム在住30数年の、いまやアメリカ人の<Mr.J>が、このようなニュースを送ってくれました。

【読むのは大変でしょうけれど、数字だけ見ても面白いと思います。ラスベガスのSportsbook というスポーツに関する賭けをやっているところが大谷君のMVPで億単位の損をした話。

(その紹介記事は英語でしたが、日本語への翻訳で読みました)

シーズン前は彼がMVPを取るという掛け率が40:1($1 買って40倍)。開幕直後には30:1 。それが5月には10:1。そして最後の9月には -500 ($5000払って$100の儲け)という分の悪さにもかかわらず「$20万」賭けた人がいるそうです。それでも9月から昨日までの2か月間で2%のリターンですからね】。

ということですが、この胴元が「僅か2%のリターンにもかかわらず、億単位$の損をする」には、大谷への掛け金が「$50億以上」あるということになります。凄い掛け金ですね。それにしても、絶対安心とは言え、大谷に日本円換算で「2千何百万円」も掛けた人が居るって、良い度胸ですね。近所のスーパーで「今日は10円安い」と、得した気分で買物をしている輩とは、住む世界がまったく違うと言うことです。

最後になりましたが、今回のタイトル「リアル二刀流/ショータイム」が、今年の「流行語年間大賞」に選ばれました。さらにかの<BIGBOSS>が、すでに来年の「大賞候補」に上がっています。

著者プロフィール

小泉武衡

職歴
 元 寺田倉庫株式会社 取締役


1964年より「物流業」に携わり、変化する“各時代の物流”を体得するとともに、新たな取り組みとして「トランクルーム」や「トータル・リファー・システム(品質優先ワイン取扱い)」事業に力を入れてきました。さらに、営業・企画・渉外・広報棟ほか、倉庫スペースを利用した「イベント事業責任者」などを歴任し、旧施設の新たな活用、地域開発、水辺周辺の活性化に尽力してまいりました。

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