徒然日記

「固定電話」と「新聞購読」

2021年12月22日

『徒然日記』 


今年最後の「徒然日記」となりました。1年の総括として、気になっている話題を書きます。

昔に比べて「契約数が落ち込んでいる顕著な事例」を2つ。

<その1>は「電話」です。ミステリー小説をよく読んでいますし、TVの推理ドラマもよく見ています。その昔、外に出ている捜査員等から、捜査本部への連絡手段は「固定電話」か「公衆電話」しかありませんでした。

「事件記者」(NHK)や「ダイヤル110番」(日本TV系)等の人気番組(ご存じないですよね!?)では、もっぱら黒電話や公衆電話が活躍していました。「黒電話」は、穴が10空いた丸い回転式のダイヤルを指で回して通話する黒色の、通称「ダルマ」。

現在では「携帯電話」です。暫く以前でしたら「ガラケイ」。今では「スマホ」での情報交信がもっぱらです。嫌疑者の顔写真がスマホに送られてきて,目撃者捜しをしたりしています。

携帯電話が主流になったせいで、その「黒電話」はじめ、「赤電話」や「ピンク電話」など、ほとんど姿を消しました。最近は公衆電話も探すのに一苦労します。

ということですが、我が家は現在「プッシュ式電話」を設置しています。そして、懇意の方の電話番号をあらかじめ固定電話に登録していますので、それ以外の番号からの電話の時には、そのまま放置しておくと「ただいま留守にしております。メッセージをどうぞ」というアナウンスになり、ほとんどの方はそこで切ってしまいますので,この装置は「おれおれ詐欺や迷惑セールス対策」への効果抜群です。

しかし、この「固定電話の契約率」が,年々少なくなっているそうです。

総務省が2021年6月に発表した「通信利用動向調査」によると、日本における世帯単位での固定電話の保有状況は、世帯全体での普及率は68.2%。全世帯のうち3割強は「固定電話無し」。設置者の内訳は「20代:8.1%。30代:21.4%と「未設置」が突出しており、40代:59.7%。60代前半86.7%、同後半88.7%。70代前半92.2%、同後半92.6%。80代以上94.7%ということでした。特に20代30代の若年層世帯での保有率の低さが目立っていますが、これは「携帯電話があれば事足りる」という理由と、「世帯対世帯」での交流から「個人対個人」の交流への変化も有りと思います。

米国での調査によると、「携帯電話のみ<62.5%>。双方有り<34.3%>。固定電話のみ<2.3%>」となっているようです。日本もこの傾向に近付いて来ているように思います。

その一方で、私が某社の「クレジット・カード」を作ろうとしたときに、「固定電話があることが,許可条件」になっていましたので、固定電話は「信用の証しという役割も担っている」と言えそうです。

そして、契約数が落ちている<その2>として「新聞購読」があります。

私の年齢層では,毎朝「郵便受け」に新聞が入っていることが当たり前です。新聞を取りに行って,紙面に目を通すことが「1日の始まり」でした。ところが、活字離れやデジタル化、インターネット化などの影響で、新聞定期購読者が減っています。

どちらかの調査によると、【月決め新聞購読者は、2008年は88.6%であったものが、年々減少。「2020年」では、取っている<61.3% > 取っていない<38.1%> 無回答<0.6%>】と言うことで、「定期購読者」が大きく減少しています。さらに「一紙のみ<95.2%>」でした。私は,最大時で「3紙」購読していましたが、今は「95%組」です。

さらに、ある経済ジャーナリストの文章を参考にすると【新聞の発行部数のピークは「1997年」で<5376万5千部>であったものが、「2020年10月時点」では<3509万2千部>とピーク時の65.3%に減少している】と言うことです。

別の情報として、【その中で、某新聞社は「この5年間で発行部数半減。メディア部門の赤字を不動産事業でカバーしている」(新潮社報道)】とありました。

実際に、前述「1997年」頃は、朝の満員電車の中で、多くの人が新聞を折りたたんで真剣に読んでいましたが、今ではゼロ。ほとんどの人がスマホとにらめっこをしています。

その新聞を見ていて思うのですが,最近はやたらと広告が多く,中央の見開きページ2ページは、ほとんどが広告でした。

もっぱら<STAY HOME>の<Himagine>ですので、ある数日分の新聞「34ページ」の広告比率を数えてみたところ「ほぼ40%前後」でした。ということは、「購読料の半分近くは、<CM拝読料>」と言うことになります。

今号のご報告は以上ですが、そのようなことを書いていたときに、前号でも情報提供してくれた「カリフォルニア在住30数年の旧知<Mr.J>からの情報」が入りました。彼の奥さんがアメリカから日本に一時帰国しましたが、「オミクロン株感染国からの入国」ということで「3日間汐留のホテルで、支給された弁当のみでの監禁状態(文字通り「しおしお止め」だったとのことでした。日本人にとって、有難いことなのか、やり過ぎなのかは、年越し時点での改めての判断ですね。

それこれ含めて、「良いお年を!」。そして「来年も何卒よろしくお願い申しあげます」。

<Come come everybody♪>平川唯一先生のお声を、当時毎日聞いて歌っていた<Himagine>でした。

著者プロフィール

小泉武衡

職歴
 元 寺田倉庫株式会社 取締役


1964年より「物流業」に携わり、変化する“各時代の物流”を体得するとともに、新たな取り組みとして「トランクルーム」や「トータル・リファー・システム(品質優先ワイン取扱い)」事業に力を入れてきました。さらに、営業・企画・渉外・広報棟ほか、倉庫スペースを利用した「イベント事業責任者」などを歴任し、旧施設の新たな活用、地域開発、水辺周辺の活性化に尽力してまいりました。

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