徒然日記

あの人も亡くなっちゃった

2022年1月19日

『徒然日記』 

 

正月を松飾りで祝う「松の内」は、関東では1月7日まで、関西では15日までとなっています。

私は東京生まれの江戸っ子ですので、松の内は7日までです。松が明けましたので、控えていた話しをさせていただきます。

年末には、例えば「徹子の部屋」などで、今年亡くなった方の在りし日を忍んでの「追悼番組」が放送されます。その放送を見ながら、「あの人もあの方も亡くなっちゃった」というシンミリとした思いに浸ります。

その昔、若かりし頃、こうした番組を見ていた父親が「あぁ、あの人も亡くなっちゃったんだね」と溜息を漏らしていたのを見て、「なんで赤の他人の訃報なのに、そんな思いをしているんだ」と不思議に思っていましたが、当時の父親の歳になった今では、その時の父親の寂しい思いが分かるようになりました。

昨年では無いですが、5年前に亡くなった「渡瀬恒彦さん」がおいでです。「十津川警部シリーズ」「タクシードライバーの推理日記」「おみやさん」「警視庁捜査一課9係」等に出演されていましたので、昨年も、当時の映像が、度々放送されていました。その映像を見る都度、一度だけですがお会いして記念写真を撮ったときのことを思い出しています。

10年近く前になりますが、私が西伊豆でダイビングをしているときに、「タクシードライバー」の撮影で、おいでになり、「お元気ですね」と声をかけていただいたのをきっかけに、お話しをさせていただきました。

放送中の番組にのめり込んでいた家内に「なんでタクシードライバーが刑事事件の捜査をするのか?」と質問して「うるさいわねえ、黙ってて!とどやされた」という話しを気に入って大笑いされました。その他のお話し含めて話が弾み、大変気さくな方だと思っていましたが「喧嘩をすれば業界随一、強面でこわい方」だと後に伺って、あの時はなんだったんだと思いました。そうした思い出があったので、「訃報」を聞いたときには、えらく落ち込みました。享年72歳。ご冥福をお祈りしました。

話を昨年に戻しますと、あの方も、この方もという「昨年のご訃報」に接し寂しい思いがしています。

一方的に「見たり聞いたり読んだりから、強い印象を持っていた方々のお名前」を書き出してみます。

(敬称略1月から順に)

ハンク・アーロン、坂本スミ子、栃ノ海、チック・コリア、麒麟児、篠田桃紅、小野清子、田中邦衛、古賀稔彦、田村正和、橋田壽賀子、神田川俊郎、マイケル・コリンズ、立花隆、富永一朗、若山弦蔵、小林亜星、根岸英一、寺内タケシ、原信夫、李麗仙、大島康徳、amin、サトウサンペイ、藤島メリー泰子、ジェリー藤尾、高橋三千綱、笑福亭仁鶴、千葉真一、ジャン=ポール・ベルモンド、色川大吉、白土三平、竹下亘、庄司敏江、すぎやまこういち、柳家小三治、中根千枝、森山真弓、細木数子、古葉竹織、全斗煥、中村吉右衛門、新井満、瀬戸内寂聴、飯塚繁雄、神田沙也加・・・。

何度かお目にかかっていた「スズキ自動車のカリスマ元社長・会長:鈴木修氏は『忙しくて死ぬ暇も無い』と豪語されておいででしたが・・・。

勿論お名前書かせていただいた皆さん全員「死ぬ暇も無いほど忙しかった」方々だと思っています。

話題を再び「昨年以前」に戻します。

南海、ヤクルト、阪神、楽天で指揮を執り、一昨年2月11日に亡くなられた「野村克也氏(享年84歳)を忍ぶ会」がコロナの影響もあって、昨年12月に、在籍したヤクルト、楽天、阪神、ソフトバンク、西武、ロッテの6球団が共同発起人となり執り行われました。ここでも「BIGBOSS新庄剛志氏」の話題が取り上げられていました。彼は阪神時代当時の野村監督から「お前は悔しいくらい可愛いな」といわれていたそうで、ご子息の野村達也氏に頼んで仕立て直しをした「譲られたグレーのヴェルサーチのジャケット」で登場。参列者の中でただひとり、手に持った花を、献花台に置かずに野村克也氏の遺影をキャッチャーに見立てて、投げたそうで、そのことがまた話題になっていました。

どんどん話が変わって恐縮ですが、私は3年前に「年賀状卒業宣言」をして、いわゆる「断捨離状態」となりましたので、年末に送られてくる「喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます」の書状は届いてきていませんが、親しくさせていただいた方の訃報を間接的に知ると、そのたびに「胸が張り裂けるような思い」に浸っています。そうした中の1人、大学時代の同級生が「誤嚥(ごえん)性肺炎」で亡くなっていました。

そういえば、昨年亡くなられた方(書き出さなかった方含めて)の中で、この病名が死因の方が何人もいらっしゃいましたので、慌てて調べて見ました。

関東中央病院の呼吸器内科部長さんのご説明です。

【物を飲み込むことを嚥下(えんげ)と言います。嚥下すると、食べ物は口から食道、胃と入ります。嚥下の機能が低下すると、食道へ入るものが誤って気管に入ってしまい、これを誤嚥(ごえん)と呼びます。誤嚥性肺炎は、口の中の細菌が唾液や食べ物と一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで生じる肺炎です。嚥下機能の低下した高齢者や、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患(喉の神経や筋肉が正常に働かず嚥下障害を来たす)を抱えている患者や寝たきりの患者に多く発生します】

ということですが、いまや「ガン、心臓病に続く死因の三番目が『肺炎』で、高齢者の肺炎の多くが「『誤嚥性』が原因」と言われています。

最後になってしまいましたが、昨年末の「大坂曾根崎新地ビルでの痛ましい事件」などもありました。

そうした悲しい思いを大事にしつつ、新たなる2022年を「コロナにも肺炎にも負けず」に、元気に過ごしたいと念じています。

今年は「三連休」が<9回>有るようですね。

そして、「北京冬季オリンピック」どうなりましょうか?

想いが詰まって、長くなりすぎてしまいました。クッキー編集長「ごめんなさい」!

著者プロフィール

小泉武衡

職歴
 元 寺田倉庫株式会社 取締役


1964年より「物流業」に携わり、変化する“各時代の物流”を体得するとともに、新たな取り組みとして「トランクルーム」や「トータル・リファー・システム(品質優先ワイン取扱い)」事業に力を入れてきました。さらに、営業・企画・渉外・広報棟ほか、倉庫スペースを利用した「イベント事業責任者」などを歴任し、旧施設の新たな活用、地域開発、水辺周辺の活性化に尽力してまいりました。

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