徒然日記

「コロナ」は?「ウクライナ」は?

2022年3月9日

『徒然日記』 

 

「新型コロナウイルス:オミクロン」が猛威を振っています。この現象は「パンデミック」(感染爆発)と呼ばれていますが、この言葉が初めて使われたのは、1918年に流行、人類が遭遇した最初のインフルエンザ、いわゆる「スペインかぜ」でした。

世界での感染者は約6億人。死亡者は約5千万人で、全人類の約3割が感染されたと言われています。日本での感染者は約2300万人。当時の人口は、約5500万人ですから、「42%の人が感染した」と言うことになります。死者約45万人と言われていますが、現在の人口約1億2千万人換算ですと「5千万人」が感染したことになります。現時点の「感染者総数は540万人」のようですので「ワクチン注射様々」と言うことでしょうか?

次が、1957年に流行した「アジアかぜ:A香港型」。世界の死者は100~200万人。日本での感染者は約300万人、死亡者5,700人でした。

そして、その次は、1968年に流行したのが「香港かぜ」。世界での死亡者はおよそ50万人といわれています。

「アジアかぜ:A香港型」と「香港かぜ」の二つは、実際に体験していますが、今回のように「恐ろしかった思い」としては残っていません。

その後、10年おきに、「インフルエンザ」が大流行していますが、事前の「予防注射」(大枚2千円)などで、前述の三例ほどの「危機的状況」には至っていません。

そのような中で、今回の「新型コロナウイルス菌」による、未曾有の「大感染」となりました。

中国もWHOも発生源を明確にしていませんが、2019年末に、中国の武漢氏から報告された、原因不明の肺炎が「新たなコロナウイルス菌が原因」であることが判明、世界各地に一気に拡大。WHOは、2020年1月30日の「公衆衛生上の緊急事態」に続いて、3月に「パンデミック」宣言を発しました。

あらゆる情報が瞬時に伝わってくる現在ですので、世界的な状況が、時々刻々と入ってきます。

そうした中での私ですが、昨年1月30日のWHO宣言を契機に、2月以降、当国際物流総合研究所をはじめとして、業務上での関連部署訪問も極力セーブ。マスク必須、訪問先では体温測定が当然のように行われていました。

皆さんもご経験おありだと思いますが、当時「マスクをいかにして手に入れるか」でした。我が家では、花粉症やインフルエンザ対策として、多少の買い置きはありましたが、すぐに底をついてしまい、薬局に行っても在庫無し。そこで、入荷予定日に早朝から並びましたが、徹夜組もいて、買えず。さらに早起きして並んでも、良くて補欠。お情けで「7枚入り」がやっと手に入る体たらく。

やっとなんとか手に入るようになった時期に、かの「アベノマスク」登場。小さめで使えずに、引き出しの中。皆さんも概ね後同様で「アベノミスク」などと揶揄されていました。

そのようなことで、使われずに保管されていたマスクが、なんと<8200万枚>(21年3月現在)とか。

ということですが、その件に関して「物流専門家」?として、疑問に思うことを、述べさせていただきます。

その<在庫:8200万枚>の21年3月までの7ヶ月間の保管料が、<6億円>ですって!?・・・なんと、1月あたりの出費<8千600万円>ということになります。自称「HIMAGINE」ですので、計算してみました。我が家にある「50枚入りの不織布マスク」とは、多少サイズが違うと思いますが、こちらは「1箱」<0.0017㎥>ですから、8200万枚÷50枚=164万箱×0.0017=2、788㎥。某テレビ局の映像で見ると、東京近郊の某倉庫に、ネステナー3段積みで、効率よく保管されていましたので、少なく見積もっても、坪7~8㎥は収納できそうですから、400坪もあれば十分です。とすると」坪/月21万5千円となります。羨ましい話ですね。(クッキー編集長。計算間違っていますか?)

さらに、不良品が15%あるので、専門業者550人体制で検品するそうですが、その費用がなんと8億円。そして、「引受先がなければ;廃棄」だとのことでした。

このような話を持ち出すと、政府や関係者の皆様のひんしゅくを買って、クッキー編集長に被害が呼ぶかも知れませんが、物流専門家?の見識から見て、黙って見過ごすわけにはいきませんので、「物流業者の常識、見解」として書かせていただきましたが、そのように書いてきましたところで、或る日の新聞報道によると、「1月27日に安倍元首相が明かしたところでは『2億8000万枚の引取希望』があった」そうです。そしてその作業が3月から始まるとのことでしたが、もっぱら「ウクライナ問題一色」で、どうなったのかが見えてきていません。どうなっているのでしょうか。

・・?ということですが、疑問だらけの思いを横に置いて、「本筋」に戻ります。

「オミクロン株」は伝播力強いが、重症化は軽いとも言われており、英国では、すでに峠を越えたと言うことで、「ノーマスク」での通常生活に戻ったようです。

その一方我が国では、現在実施されている都道府県で、「6日終了」の予定の「まん延防止」が、多くの地域でさらに[2週間延長]になりました。

この「徒然日記」が配信される頃は、すでに「ピークアウト状態」だと、1月ほど前の予測にありましたが、「まん延防止」当地ではまだ継続中。

「オミクロン」「ウクライナ」もまだ続いていますが、次回の「徒然日記」掲載日までには、「ピークアウト」となっていることを祈ります。

著者プロフィール

小泉武衡

職歴
 元 寺田倉庫株式会社 取締役


1964年より「物流業」に携わり、変化する“各時代の物流”を体得するとともに、新たな取り組みとして「トランクルーム」や「トータル・リファー・システム(品質優先ワイン取扱い)」事業に力を入れてきました。さらに、営業・企画・渉外・広報棟ほか、倉庫スペースを利用した「イベント事業責任者」などを歴任し、旧施設の新たな活用、地域開発、水辺周辺の活性化に尽力してまいりました。

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