インタビューリレー「物流企業はいま!」

ヒューマンネット作り安心して働ける環境に / 料金は時間当たりで決めてはどうか

物流企業トップに聞く ~物流企業はいま!(7)~
ILRS-NEWS Vol.404

 

株式会社豊運輸 松本英孝 社長

御社にとっていま最も重要な経営課題は何か。

(松本社長) いま一生懸命取り組んでいるのは、ヒューマンネットワーク作りだ。これは社内、社外を通じていろいろな人の協力を得られる環境を作ることだが、まだ模索中だ。例えば55歳の人は一般的に企業年齢的には高齢化してあまり歓迎されないが、その歳なりの豊富な人生経験や人的ネットワークなど貴重な資源をもっている。いま物流業界をみると、55歳の人はもちろん、40代、30代の人も伸び伸びと働ける環境にはない。55歳の人が喜んで働ける環境を作るには、働き方改革が不可欠でこれを実現するには内外のヒューマンネットワーク作りが必要だ。当社としても人材募集は行っているが、会社によい人との出会いは縁だと思っている。どんなに優れた人でも会社にとってよいかは別の話で、縁でしかない。そんな意味から20代、30代を育てるよりも、50歳代で元気に意欲がある人をとり、こちらも65や70歳まで不安なく働いてもらう環境つくりが大切だと思っている。

― 昨年の運送約款の改定に対して御社はどのように対応したか。

(松本社長) 昨年のヤマト運輸、佐川急便など大手の値上げ以来、当社も値上げに取り組み改定案を提示したが、顧客にはなかなか首を縦に振ってもらえない。これは運送業が客から認知されていないというより、顧客が払えるコストの準備ができていないからではないかと思う。世の中、物販で利益を出せる構図になっていないのだが、配送料はゼロではない。1時間当たりいくらの生産性が必要かとはじくと3000~4000円が必要で、そうでないと食べていけない。時間当たりいくらかという考え方が顧客には理解し易いと思うので、貨物を取りに行くのか、配送してもらうのか、棚上げもするのかなどによって顧客が運送料を決めればよいと思う。

― ジャパントラックショー2018に期待することは。

(松本社長) 次世代につなげるトラックショーとして、アイデアを提示してもらえる場になってほしい。人と人、インフラ、アイデアなどをつなげて次へ残るものが何か、物流業の会社がどんどん減るなかで、経営者が生き残るのに何を模索しているのか、トラックショーに行けば何か得られる場でありたい。行こうかどうしようかでなく、行くべき場所にしてほしい。
(聞き手:葉山明彦)


株式会社豊運輸
東京都東村山市秋津町4-26-13

代表 松本英孝
ホームページ http://yutaka-unyu.com/index.html

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