経営者インタビュー「物流最前線をみる」

会社の100年先を考えた人材育成 / 物流構成者全体で地位向上の努力を

経営者インタビュー ~物流最前線をみる(13)~
ILRS-NEWS Vol.467

 

(株)ネストロジスティクス 迫社長


御社にとって重要な経営課題は何か。

(迫社長)将来に向けた人材の育成だ。当社は100年先のネストをめざす基盤作りで新人、中堅の社員研修と「夢志の巣塾(むしのすじゅく)」という上級社員研修を行っており、各世代がつながる人材育成に取り組んでいる。「夢志の巣塾」は今年で4年目で約1年間のカリキュラムを7月中旬にスタートした。外部の講師を招いて人を動かすコミュニケーションができ、20~30歳のジェネレーションギャップをつなげて全員参加でエンパワーメントな組織をつくるのが目標だ。新人はボトムアップ、中堅は力を共有し経営参加できる素地を築き、会社も数字はもちろん重要なことはできるだけ情報公開して全社一丸となって将来へ向かう人材育成をはかっていく。

― ドライバーの安全対策はどのように対応しているのか。

(迫社長)安全性委員会で年に1回、外部講師を招いて講演してもらうほか、警察からの出向者の指導で5S活動をしている。ブロック単位では定期的な安全会議のほか、テーマを作って営業所単位で社内コンペを行い、コミュニケーションの促進もはかっている。安全性委員会の活動はさらに強化していく。

― 働き方改革への対応は。

(迫社長)これは率先垂範して行っている。過大な時間外勤務をそのままにして改善はできないと考えており、週60時間の基準を守りつつ現状の給与水準をどう維持していくかを前提に考えている。そのためには生産性を上げるしかなく、単価を上げる努力をしていかねばならない。

― 行政や業界にもの申したいことがあれば。

(迫社長)ものを申すというよりも、物流業界に対する見方が低いのに不満がある。ロジスティクスを制するものは経営を制するともいわれているが、業界の現実の地位は低く、行政も業界もそれに同調しているのではと感じるところがある。求人一つみても大手がガイダンスをやっても大卒は一部しか来なく、高卒にも不人気で、業界としても底上げの努力が必要だ。学校に物流の授業がないので大手は出張授業をやっているが、われわれも含め全体的にPRに取り組まねば底上げにならない。貴社のような研究所も加わって、物流構成者全体の意識改革をしなければならないと思っている。

(聞き手:葉山明彦)


株式会社ネストロジスティクス 
広島県広島市東区馬木7丁目1984

代表取締役  迫 慎二 
ホームページ https://nest-logi.co.jp/

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