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大森廻漕店 フェリー&レールで試験輸送 12フィートコンテナで神戸港発着

Daily Cargo  2019年12月17日掲載

 

大森廻漕店は12フィートコンテナを利用し、鉄道とフェリーで上海へ輸送する、神戸港発着フェリー&レール輸送のトライアルを実施し、このほど輸出入の双方で試験を成功裏に終えた。16日、発表した。今回の試験輸送は神戸港のアジア広域集荷促進事業の一環として実施したもの。神戸港での12フィートコンテナを利用した海上輸送は今回が初めて。同社は春ごろを目標に定期サービスとしての提供を開始する。同様のスキームによる大阪港でのサービス開始も計画している。

大森廻漕店は、神戸市と阪神国際港湾が実施する神戸港を拠点とするアジア広域集荷促進事業で、国内でのドライバー不足を背景とした神戸港を利用したフェリー&レールでの輸送構築を計画。来夏に控える東京五輪で予想される東京港の混雑対策や、モーダルシフトでの環境負荷軽減としての活用も狙いだ。また、昨今対応が求められているBCP対策での利用も想定する。

鉄道とフェリーをつなぎ、鉄道コンテナをそのまま輸送する。フェリー輸送は、日中国際フェリーの新鑑真号を利用した。フィートコンテナを利用した中国向け海上輸送は、東京や下関でのサービスはあるが、神戸、大阪ではなかった。大森廻漕店は神戸税関など関係者と協議し、オペレーション体制の構築を進めた。

試験輸送は輸出からスタートし、11月19日に神戸港を出港し、21日に上海港着。ロックスの繊維資材を輸送した。上海側では通常の海上コンテナと同様に通関手続きが行われた。輸入では同月30日に上海港を出発し、12月2日に神戸港着。西松屋チェーンの組み合わせマットを輸送。通関手続きの後、鉄道で荷主の物流センターのある宮城県まで鉄道輸送し、輸出入ともに予定通りに終了した。

今回輸入で試験輸送を行った西松屋は、通常、東京港を利用して上海からの輸入を行っている。神戸港でのフェリー&レールでの輸送により、デバンニングから国内輸送の短縮につながり、リードタイムも2日程度短縮できたという。

今後は、料金設定などの調整を進め、神戸港でサービス開始するとともに、新鑑真が就航する大阪港でも同様の輸送体制を構築したいとの意向。「スキームとしてできるめどは立った。港到着からデバンせずに輸送できるため、早く輸送できる。フェリー輸送の定時性を売りに販売していきたい」とし、事業化を進めたいとの考えだ。地方発着で東京港を経由する貨物などをターゲットに営業も進めていくとしている。


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