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川崎港 7月から放置車両対策を強化 台切りシャーシに施錠式警告フラッグ

Daily Cargo  2020年6月29日掲載

 

川崎市港湾局は7月1日から、川崎港における放置車両対策を強化する。コンテナターミナルが立地する東扇島地区の放置等禁止区域で、トレーラーの荷台部分を切り離した「台切りシャーシ」の取り締まりを強める。同港では近年、寄港航路数の増加を背景に、コンテナ貨物が増加傾向にある。今後も取扱量の伸びに伴って、交通量の増加が予想されることから、放置車両対策を強化し、渋滞の発生防止を図る狙いだ。

7月から川崎港内を巡回する監視指導員が、放置された台切りシャーシの荷台に施錠式警告フラッグを取り付ける取り組みを開始する。警告フラッグは幅87センチ、高さ50センチ。取り付けられた事業者や運転手は出頭し、誓約書を提出しなければ取り外すことができない仕組みとなっている。監視指導員は、該当車両のナンバープレートや会社名を記録しており、仮に警告フラッグを取り付けたまま逃走した場合は、弁償請求を行うとしている。まずは東扇島地区の放置等禁止区域に放置された台切りシャーシを対象とするが、今後は対象車両や対象エリアを拡大していく方針だ。

川崎港のコンテナ取扱量は近年、新規航路の相次ぐ就航などを受け、過去最高を更新している。昨年は同港初となる16万TEUを突破した。今年に入ってからも、各港で新型コロナウイルスの影響が出る中、川崎港の第1四半期(1~3月)における取扱量は前年実績を上回っている。しかし、コンテナ取扱量が増えてくると、ふ頭周辺の交通混雑が問題になりやすい。対策として、ターミナルへのアクセス道路の改良やヤードの拡張工事を進めているが、あわせて放置車両の一掃も図る方針だ。川崎市港湾局の北出徹也局長は「川崎港でも渋滞・混雑対策は喫緊の課題として取り組まなければならない。『渋滞せず、待たなくても良い川崎港』というイメージを堅持していく」とする。

川崎市港湾局は2008年、港湾法に基づき、車両の放置等禁止区域を指定した。これまで職員によるパトロールや貼り紙による注意喚起を行ってきた。だが、近年のコンテナ取扱量の伸びに伴い、放置車両も増加傾向にある。川崎市港湾局によると、足元では1日平均90台前後の台切りシャーシが放置されている。過去に車両放置を原因とした重大な交通事故が発生した事例もあるほか、台切りシャーシは即時に移動できず、渋滞発生につながることから、今回対策を強化することとなった。


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