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丸運 新中計の数値目標発表 海外物流の売上高ほぼ倍増

Daily Cargo  2020年8月17日掲載

 

丸運はこのほど、第3次中期経営計画(2020年度~22年度)の数値目標を発表した。売上高は19年度(20年3月期)の506億円に対し、22年度(23年3月期)計画は510億円とした。新中計では、海外物流事業を積極展開の成長事業と位置付ける。担当部門の売上高は19年度の14億7000万円に対し、22年度計画はほぼ倍増の26億8000万円とした。中国や東南アジア中心に、ネットワークや多国間取引の拡大に取り組む。

同社は10年後(30年)の「ありたい姿」を見据えた課題を確認し、新中計を策定しており、22年度までの新中計期間は「飛躍に向けた準備期間」と位置付けている。 同社の20年3月期連結決算は、売上高506億円、営業利益10億5900万円、経常利益12億1700万円、純利益9億500万円。21年3月期連結決算予想は、売上高481億円、営業利益6億円、経常利益7億円、純利益4億4000万円。新中計最終年度の23年3月期計画は売上高510億円、経常利益16億3000万円。

同社は今年4月1日付の組織改正で、従来の国際貨物事業部を分割し、国内事業を貨物輸送事業部に統合したほか、海外物流事業部を新設。事業部は「貨物輸送事業部」「エネルギー輸送事業部」「海外物流事業部」の3事業部体制とした。

新中計の計画を部門別にみると、海外現地法人を管理する海外物流事業部は、23年3月期の売上高26億8000万円、経常利益8400万円を目指す。足元では、20年3月期の売上高14億7000万円、経常利益3300万円。21年3月期は売上高17億9000万円、経常利益4000万円を見込む。新中計では、中国で内陸展開を検討し、沿岸部で整備した拠点の「線」を「面」とする。また、ベトナム現地法人の連結子会社化、新規でのメコンデルタエリア開拓、海外M&A(企業の合併・買収)の探索、推進を図る。

貨物輸送事業部は、組織改正に伴い、国内各拠点が国際貨物輸送の営業拠点となる意識の下、国際貨物部門を強化する。23年3月期の計画は売上高303億円、経常利益11億4200万円。足元では、20年3月期の売上高304億円、経常利益7億8400万円。21年3月期は売上高288億円、経常利益6億9500万円を見込む。


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