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トラクセンス コスコ・ロジとコンテナ可視化で提携

Daily Cargo  2020年9月4日掲載

 

サプライチェーンのリアルタイムモニタリングソリューションを提供するフランスのベンチャー企業トラクセンス(TRAXENS)はこのほど、中国のコスコ・シッピング・ロジスティクスと提携すると発表した。IoT機器を備えたスマートコンテナの活用により、コスコの荷主企業に対してドア・ツー・ドアでコンテナ情報の可視化サービスを提供する。トラクセンスは、フランス国外で初となるオフィスを中国に開設し、コスコとの協業を推進する方針だ。

トラクセンスはフランスのベンチャー企業で、国際輸送中の貨物のモニタリング技術の研究・開発を行っている。コンテナなどに搭載するモニタリング用機器の開発に加え、そこから収集した情報を活用したステータス管理やオペレーション最適化サービスも提供する。2012年にCMA-CGMが初めて出資し、その後はMSCやマースクといった大手コンテナ船社も出資。昨年には伊藤忠商事が資本業務提携で合意している。

トラクセンスは、独自開発によるIoTトラッキングデバイスと物流情報プラットフォームにより、海上コンテナや鉄道コンテナ、トラックなど多様な輸送形態に対応し、陸海一貫輸送で地理的制約の無いシームレスなトレースとリアルタイムの物流データ収集を得意としている。コスコはトラクセンスとの提携を通じ、実荷主企業に対してサプライチェーンの効率化や可視化サービスを提供するとしている。


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