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貿易情報PF、越向け商流で実証 三菱商事/トレードワルツ

Daily Cargo  2020年12月28日掲載


三菱商事は12月24日、貿易情報連携プラットフォーム(PF)「TradeWaltz(トレードワルツ)」を活用し、三菱商事プラスチック、三菱UFJ銀行、東京海上日動火災保険とともに、ベトナム向け商流で電子化実証を行うと発表した。トレードワルツは貿易業務を一元的に電子データで管理するPFで、輸出関連の標準書類の実装を完了した。来年3月からL/C(信用状)の受領機能について、三菱商事プラスチックなどのユーザーとシステム連携し、実商流を用いて実証する。実証事業は、経済産業省の「海外サプライチェーン多元化等支援事業」に採択された。

トレードワルツはNTTデータが開発を進めてきて、荷主や銀行、保険、物流企業、海運会社などとともに、コンソーシアムを形成して取り組んできた。運用するのは同名のトレードワルツ社で、三菱商事、豊田通商、東京海上日動、三菱UFJ銀、兼松、損害保険ジャパンの7社は共同出資することで合意している。

現行の取り引きでは、銀行が手形買取りの前提として、船積み書類の内容とL/Cの記載の一致を確認するため、煩雑で書面を使った作業が発生する。今回の実証は、三菱商事プラスチックや三菱商事のベトナム向けプラスチック原料の低密度ポリエチレンなどの商流を対象とし、L/Cに係る作業をシステム上でチェックできる仕組みの確立を目指す。


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