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シカゴ新施設が竣工、4月に本社移転 米国日通

Daily Cargo  2021年3月17日掲載

 

日本通運は16日、米国現地法人の米国日本通運がイリノイ州ウッドデール市で建設を進めていた「シカゴ・ロジスティクス・センター」が竣工したと発表した。5日、竣工式を行った。来月1日の営業開始日に合わせて、現在ニューヨークにある米国日通本社を新拠点に移転する。

新倉庫は敷地面積7万5952平方メートル、延床面積2万9498平方メートル(うち倉庫面積2万6377平方メートル)。海運貨物やロジスティクスの拠点と位置付け、海運貨物の輸出入フォワーディング・CFS業務、国内トラック輸送業務、倉庫業務、引越業務を手掛ける。また、自動車関連の顧客に対し、荷姿変換や検品などの付帯作業やクロスドックなどといった多様なニーズにも応える。

上記業務のほか、開梱・据付や資材回収まで行う配達など、顧客ニーズに細やかに応える「ホワイトグラブサービス」も提供する。2012年3月に買収したAssociated Global Systems(AGS)が得意とするサービスで、同社とのシナジー創出も図る。

米国日通は既に米国中西部地域のゲートウエー機能を担う米国の最重要拠点の一つとしてシカゴ近郊の3カ所に施設を構えている。今回の新施設ではオヘア国際空港近郊の既存の大型自社施設とともにロジスティクス機能を強化し、中西部地域の最重要拠点としてさらなる事業の拡大を目指すとしている。

シカゴ近郊は米国の航空貨物のゲートウエーであるシカゴ・オヘア国際空港と海上コンテナの一大集積地を抱える物流の要衝。近隣のオハイオ、インディアナ、ケンタッキー、テネシー州などを含め自動車産業の集積地域であり、また同エリアは医薬品産業についても医薬品・医療機器に関わる業種が集積しているため、倉庫需要が高まると見込まれている。

新施設に米国日通の本社を移転する。本社部門、営業部門、作業現場一体型の拠点とすることで、事業展開のスピード化・効率化を図り、米国内事業の強化を推進していく。


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