輸出入手続サポートファーム始動 通関士・税関のOB・OGが相談対応
Daily Cargo 2021年12月7日掲載
通関士OB・OGや税関OB・OGをサポーターとして、輸出入手続きの分野で働く事業者・従事者のコンサル、相談対応などを行うNPO法人・輸出入手続サポートファーム(EIPS)が本格的に活動を開始する。同団体が2日、第一号案件として、人材会社からセミナーを受託したと発表した。
同団体は8月設立。日本通関業連合会の徳光和子氏が理事長、通関士OB・OG、税関OB・OGが理事を務める。有志の人脈を生かして輸出入業務や税関行政に関する豊富な知識と経験を有する通関士OB・OG、税関OB・OGにサポーター登録などを呼びかけ、企業で働く現役世代の相談などに対応する。具体的には、原産地規則、関税分類、関税評価、事後調査対応、保税地域取得対応、AEO取得対応、通関業務サポートなどの相談に対応する。会員は、各種相談について、比較的低価格で適切なアドバイスや支援を受けることができる。また、会員以外のスポット的な利用も可能という。
同団体は今後、さらに輸出入者や物流会社を対象とした研修、税関対応のサポート、相談・コンサルなどの活動を展開していく。また、「人生100年時代を迎え、第一線を退いたOB・OGの活躍の場とし、物流業界の新たなキャリアステージの創出と社会貢献にもつなげる」(同法人)。
徳光理事長は「OB・OGが知識や経験を生かして企業で働く現役世代を支えることで、企業活動を一層活性化させる。サポーターとなるOB・OGを増やして組織を拡充させ、既存組織では対応できないような『気軽に、きめ細やかに、安価に』減益世代をサポートできる草の根活動を目指す」とコメントした。
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