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バングラデシュの市場環境を解説 物流連・海外WT

Daily Cargo  2022年6月27日掲載


日本物流団体連合会(物流連)は22日、都内で今年度第1回目となる「海外物流戦略ワーキングチーム(WT)会合」を開催した。今年度はバングラデシュにスポットあてて、物流実態などを調査する。日本バングラデシュ協会の神山秀夫理事が、同国の基本情報などを説明した。オンライン併用で開催し、国土交通省や会員企業などから47人が参加した。

同WTは今年度、バングラデシュの物流実態などを調査し、会員企業に有益な情報を提供・共有していく。今回の会合では、神山理事が「バングラデシュ、その概要と経済概況、日バ二国間関係と物流関連情報」をテーマに講演した。同国の概要、雇用状況、経済状況、日本からのODA、地政学リスクなどに関して経験にもとに情報を紹介した。自身で撮影した写真などとともに説明した。

同国は、経済成長が著しい一方で、天候に影響を受けやすい国土であることや中国企業の進出が顕著であることなどを説明した。また、後発開発途上国(LDC)指定解除後の国情不安、インフラの中でも特に鉄道インフラ整備の遅れが目立つほか、産業が根付きにくいなどの課題も紹介した。参加者からは、アパレルに代わる高付加価値品の生産拠点としての可能性や首都ダッカとチッタゴン港を結ぶ最主要幹線道路の拡充、その他道路や交通インフラの発展性などについて質問があった。

続いて、国土交通省総合政策局参事官(国際物流)室の村井香菜物流渉外官が「最近の国土交通省の国際物流政策の取り組み」をテーマに講演した。アセアンコールドチェーンへの取り組み、日中韓物流大臣会合、国際海上コンテナ輸送の需要ひっ迫などについて説明した。その後、事務局が今年度の活動方針と具体的な調査内容を提案した。会員企業に対し、調査に対する意見や情報提供を呼び掛けた。


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