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航空貨物支援基金の設立要請 米航空FWD協会

Daily Cargo  2022年10月24日掲載

 

米国の航空フォワーダー(FWD)協会のエアフォワーダーズ・アソシエーション(AfA)は19日、米国政府や州政府による航空貨物支援基金(Air Cargo Support Fund)の設立を要請する旨の声明を発表した。主に空港や航空会社が貨物事業での必要な投資を行うことへの支援を求めるもの。

全米通関フォワーダー協会(NCBFAA)と共同で「航空貨物の未来を守る――、その経済的重要性と投資の必要性」と題した白書を発行した。航空貨物関係者約400人への聞き取りから航空貨物の課題を特定したもので、その中で基金の必要性について訴えた。

白書は新型コロナウイルス感染症の世界的流行で空港や航空会社の収益が悪化し、インフラなどへの必要な投資がなされていないと指摘。米国では2021年11月に成立したインフラ投資雇用法の枠組みで、空港関連で年間10億ドルを5年間、予算として拠出されることが決まっているが、航空貨物への投資は不足しているという。AfAのブランドン・フリード事務局長は「業績の悪化から、旅客やセキュリティ、安全性などの投資が優先され、航空貨物に特化した追加資金が必要だ」とコメントしている。

白書はまた、提言として新たな空港コミュニティシステムの導入、報酬制度の改善による採用・定着の促進、業界全体の新しい研修プログラムなどの導入・採用も訴えている。


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