物流よろず相談所

成果を出すために、日頃から時間管理を習慣化させよう!

2018年12月5日

物流よろず相談所 

 

かつてブームを引き起こしたのがドラッカー流マネジメント、今では忘れた方々も多いかもしれません。経営の教科書と言われるほどドラッカーの考え方は物流業でも約に立ちます。ドラッカーはその著書の中で、成果をあげるために身につける習慣があると説明しています。

その習慣とは、①時間をマネジメントする、②貢献に焦点を合わせる、③強みを生かす、④重要なことに集中する、⑤効果的な意思決定を行う、の5つです。とりわけ時間とマネジメントすることと、重要なことに集中することは成果をあげるための2本柱となるでしょう。成果をあげることができるようになる習慣は誰でも身につけることができます。何よりもまずなされるべきことは何なのか考えることが大事です。組織の中にあって、なされるべきことが何で、そのために自分の何をなすことが必要なのか、自分の役割を明確にすることが必要となります。

仕事において、見習うべき人がいれば、その人の仕事のやり方だけでなく、常に行なっている準備、始末など習慣となっていることも見習うべきです。成功している人は、優先順位がわかっているので、なすべきことが何であるか理解し、役割を的確に果たしているものです。次にポイントとして考えることは成果を挙げたいと思いながらも数々の障害によって結果が出せないということが多いものです。その障害となることをリストアップして、取り除く習慣も大事です。

成果を挙げることができる人はその環境整備に努めています。仕事がうまく出来る人は、整理整頓が出来ている人が多いものです。重要なことだけに集中し、その他の邪魔な存在を避けることが成果を出すことにつながります。重要な仕事を任される人になればなるほど、この整理整頓がなされているのです。それによって不要なことが取り除かれる訳ですから、効率的かつ的確な仕事を行なう習慣が身に着くことになると考えられます。

時間管理が全ての仕事の始点となります。成果に貢献していない時間を排除することから始めてみると、驚くことにムダな時間が明確になります。次に集中・改善・勉強」すべき事を検証すること、これが大事です。成果をあげるには、時間がどのように使われているかを知らなければならなりません。取るべき行動として、仕事を計画しているか、それとも時間の使い方を計画しているか?どうしてそうなったのか?を分析してみることです。仕事の計画をしていても時間の計画をしていないことが多いもの。時間の制約がある中で、これでは仕事を時間内に終えることができなくなり、焦りやストレスが残ってしまいます。限られた時間を有効に使うため仕事のやり方を改革することが必要です。

わかっているつもりでも物流業は同時に多くの仕事をこなさなければならず、その整理ができていないことが多いものです。仕事をやりっぱなしにせず、時々立ち止まって、自分の仕事の方法や手順を確認すること。記憶に頼って毎日の時間配分を書き出し、記録して比較、無駄となっている時間を意識付けすることが肝心です。その手順に従い出来る事、不足している事を明確にし、優先順位を決めることで時間の管理ができるようになります。時間は特異な資源です。資金は豊富にある、人材も雇う事が出来ます。しかし時間には限界があります。借りたり、雇ったり、買ったり増やす事が出来ない。時間の供給は硬直的でしかないのです。成果をあげるためには時間管理、タイムマネジメントが重要なのです。

著者プロフィール

岩﨑 仁志

代表主席研究員

職歴
 外資系マーケティング企画・コンサルティングセールス


物流・運輸業界に留まらず、製造業や流通業物流部門などを対象にコンサルティングを行ってきました。国内外の物流改善や次世代経営者を育成する一方で、現場教育にも力を発揮し、マーケティング、3PL分野での教育では第一人者とのお声をいただいています。ドライバー教育、幹部育成の他、物流企業経営強化支援として、人事・労務制度改定に携わった経験から、物流経営全般についてのご相談が可能です。

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