徒然日記

横浜市長選挙

2021年9月1日

『徒然日記』 

 

この「徒然日記」をご覧くださっておいでのほとんどの皆さんは、「横浜市民」では無いと思いますが、8月22日に投票が行われた「横浜市長選挙」は、是非とも「知っていただきたい選挙」という思いから「全国の皆さん」(いささかオーバー?)にご報告したく、今回のテーマとさせていただきました。

今回の選挙は、どなたが市長になられてもおかしくない「8名」の方が立候補されましたので、法定得票数が有効投票の1/4に満たずに「再選挙」と、多くの方が考えておいででした。

まずは、立候補された8名の「候補者の方々」を届け出順に紹介させていただきます。

  • 市議当選11回。40年の実績。社会福祉法人理事長。
  • 元長野県知事。衆議院議員。参議院議員。「なんとなくクリスタル」。
  • 衆議院議員8期25年。国家公安委員長,特命担当大臣辞任して立候補。
  • 中央卸売市場から立候補。横浜在住70年。山下ふ頭を「食のパーク」に。
  • 横浜市会議員。衆議院議員。内閣府副大臣。大学院客員教授。IR誘致。
  • 医学部教授。カジノ誘致を即時撤回。ハーバーリゾート。横浜をコロナから守る。
  • 2009年から3期横浜市長。IR推進。説明不要。
  • 神奈川県知事2期。衆議院議員3期。参議院議員2期。
    ・・・以上です。

選挙に当っての候補者皆さんの主張の第一は、勿論「横浜をより住みよい街に。そして、市民生活の向上」ですが、横浜市の場合は「コロナ」と同レベルで、「IR誘致問題」が争点になっていました。

すでにご存じと思いますが,念のため「横浜市の広報」の文章を紹介させていただきます.

【IR(総合型リゾート)とは、国際会議場施設、展示施設等、我が国の伝統、文化、芸術等を生かした公演等による観光の魅力増進施設、送客施設、宿泊施設等の観光振興に寄与する施設とカジノ施設から構成される一群の施設であって、民間事業者により一体として設置・運営されるものです。国は、適切な国の監視及び管理の下で運営される健全なカジノ事業の収益を活用して、地域の創意工夫及び民間の活力を生かした特定複合観光施設区域の整備を推進することで、国際競争力の高い魅力ある滞在型観光の実現、観光及び地域経済の振興、財政の改善を目的としています】

と言うことですが、この時点では「政府と林市長」は<IR推進派>です。そして<IR>に関して、候補者8名の中での「誘致賛成」は2名。「誘致反対」は6名でした。簡単に申しあげれば「カジノ場誘致に賛成か反対か」と言うことです。

最近の各種選挙での投票率は、軒並みかなり低いのですが、この選挙は「コロナ騒動下」でも、有権者の関心度が高く,投票率は,前回から「11.84ポイント」増え、「49.05%(有効投票数<1,507,554票>)でした。

そして開票の結果、大方の予想を覆して、早々と⑥の山中武春氏(48歳)が「新市長」当選となりました(得票率33.59%)。因みに.山中氏が「カジノ誘致の即時撤回」と併せて掲げた「新型コロナの専門家」が有権者(特に投票率を押し上げた「無党派層」)にアピールしたと思います。

菅首相と政権中枢の各氏が推していた候補者が落選したことで、この選挙は単に「横浜市」という一地方都市の市長選挙の枠を越えて,国政への大きな影響を与えるのでは無いかと見られています。今後の自民党総裁選挙と,衆議院議員選挙に大きな影響を与えることは必須です。

「それで、あなたは」ですか?どなたに投票したかは「ナイショ」ですが、「カジノ絶対反対運動」の急先鋒「ハマのドン」氏は旧知の方ですので、「誘致賛成」に回るわけにはいきませんでした。

そこで山中新市長さん。公約に掲げられた【横浜をコロナとカジノから守る】。さらに【「3つのゼロ」。75歳以上の敬老パス自己負担ゼロ。中学生までの子どもの医療費ゼロ。出産時の基礎費用ゼロ】よろしくお願いいたします。

余談になりますが,私は東京の下町生まれで、三代続く「生粋の江戸っ子」を自認していますが、大学生の頃、神奈川県民の級友に「ミナト・ヨコハマ」をしっかりと案内されました。山下公園・象の鼻をスタートして、港の見える丘公園、係留されたばかりの氷川丸、外人墓地、西洋館,坂を下って元町商店街から中華街へ。異国情緒満喫で、「よし、横浜に住もう!」と思い実行。その友人に「有言実行」を褒められましたが、実際に住んだのは,我が思いとは遙かに離れた、「ハマのイメージ」が感じられない遠隔地。勤務した倉庫会社の横浜営業所は山下ふ頭などでは無く,市街化調整区域まっただ中の内陸倉庫。それでも思い直して「住めば都」。7度目の居所が現在の港北ニュータウンで「横浜市民歴半世紀超」となりました。

私の現在の居住区は「全国一子供の多い街」(確か)と言うことで、自分の年齢を忘れて(単なる認知症)、「コロナ禍」の中での生活を無事に過ごしています。

そして最後にもう一言お許しを。「生粋の江戸っ子」として忘れてならないのは,本日9月1日は、今を去ること98年前の1923(大正12年)に「関東大震災」が起きた日です。死者10数万人。現在の貨幣価値に換算して約320兆円という甚大な被害を被りました。

そのことに思いを馳せつつ筆を置きます。

著者プロフィール

小泉武衡

職歴
 元 寺田倉庫株式会社 取締役


1964年より「物流業」に携わり、変化する“各時代の物流”を体得するとともに、新たな取り組みとして「トランクルーム」や「トータル・リファー・システム(品質優先ワイン取扱い)」事業に力を入れてきました。さらに、営業・企画・渉外・広報棟ほか、倉庫スペースを利用した「イベント事業責任者」などを歴任し、旧施設の新たな活用、地域開発、水辺周辺の活性化に尽力してまいりました。

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