徒然日記

「オオターニさん!」と<BIGBOSS>

2021年11月24日

『徒然日記』 

 

このような記事が有りました。

【米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が老舗スポーツメディア、スポーティング・ニューズの年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたと同公式サイトが発表した。メジャー選手が選出する同賞は1936年に開始。今年は184人の選手投票で決定され、大谷は半数以上となる約56%の指示を集めた】。

さらに【ベーブ・ルースとの比較は今、終えるべきだ。なぜなら大谷の21年のような素晴らしいシーズンをルースは経験しなかった】とありました。

NHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平~2021超進化を語る~」でも、彼は事も無げに「今年の数字が、やっぱり最低ラインじゃないかなとは思いますね」と言っていました。

打者として46本塁打、100打点、26盗塁、投手として9勝、156奪三振、130回1/3投球回…。目をみはるそれらの数字を「最低ライン」と言ってのけたのには「恐れ入谷の鬼子母神」(私の地元神社)でした。

ということで、今シーズンの大活躍で、様々の賞を獲得していましたので、私は、この「徒然日記」でこれまで2回「オオターニさん!」を書きました。その際に、昔の会社同僚で、「アナハイム在住30数年」の<J氏>にお願いをして、地元でしか知り得ない数々の「ホットニュース」を頂戴しました。

そして「18日(日本時間19日)に「米大リーグMVPが発表される」と言うことで、この旧同僚に、事前に「様子伺い」をしたところ、【残念ながら今のところ、大谷君の話しはほとんど出てきません。MVPに選ばれれば又皆騒ぎ出すでしょうが、こちらのスポーツファンはもっぱら始まったばかりのバスケットとフットボールに移動してしまいました】と言う報告でした。

そして日本時間19日午前8時48分。満票で「MVP」。しかし、この1行ではもったいないので、次回また「オオターニさん!」<その4>で。

その一方で最近の話題は、「北海道日本ハムファイターズ」の22代目監督に就任した「新庄剛志<BIGBOSS>」です。

恥ずかしながら、私は、70数年来の「現ファイターズ」ファンです。なお、当研究所の代表首席研究員「岩﨑仁志先生」は、福岡のご出身ですので、熱烈な「福岡ソフトバンクホークス」ファン」ですが、この話はここまでとして先に進みます。

2006年10月、日本ハムファイターズが44年振りの「日本一」に輝いたその時、私は「札幌ドーム」にいました。優勝の瞬間、監督よりも先に、選手全員が新庄を胴上げしました。実は、彼はその年、開幕直後の4月に「今シーズン限りでの引退」を表明していたのです。

阪神⇒米国大リーグ2球団を経て、日本ハムに入団した彼は、人気がもう一つだったチームにてこ入れ。「新庄劇場」と呼ばれた数々のパフォーマンスで、球場を満員にしました。勿論、勝利にも多く貢献したことは言うまでも有りません。

そのようなことで、私はその年、居住地横浜から、三度も札幌に出掛けました。

そして「新庄剛志雌伏十数年」。昨年突然「12球団合同トライアウト」に登場。どの球団からのオファーも有りませんでしたが、これが「新・新庄劇場」幕開けの「仕掛け」でした。

11月4日14時の記者会見は、プロ野球の監督就任では異例中の異例。多くの地上波の全国放送で実況中継され、その後のニュース番組含めて数多く報道されましたので、この「徒然日記」をご覧のほとんどの皆さんは「ああ、あれね」と納得されると思います。

赤系の派手なスーツに、胸元が大きくはだけた超大きな襟のシャツという服装で現われ、開口一番「地味な格好ですみません」と挨拶。以後は独特の新庄ペースで、笑いをとりながら「リスペクト精神」を随所に見せての挨拶でした。

「選手兼監督という形で契約を結んでいただきました」との言葉には、球団社長から「いえいえ、監督だけです」と間髪入れず突っ込みが入るなど、和やかなひとときでした。私は「もしかして、本気で「選手」を意識しているかも」と思いました。

彼は面白いことを言う「目立ちたがり人間」と思われがちですが、16年の空白期間はあるものの、日米数球団を渡り歩いた、経験、見識、努力などを思うと、監督として、立派な成果を上げてくれると信じています。

その中に随時現れる言葉から、「ビジネスパーソンにも参考になる意見」を幾つも発見しました。

私が最も注目したのは「優勝なんかいっさい目指しません」と言い放った言葉です。「『高い目標を持ちすぎると、選手というものはうまくいかない』と思っているんですよ。一日一日地味な練習を積み重ねて、シーズンを迎えて、何気ない1日を過ごして勝った、勝った、勝った。それで9月あたりに優勝争いをしていたら、『さあ優勝を目指そう』と気合の入り方が違うと思うので、そういうチームにしていきたいなと。優勝なんかは目指しません」

いかがですか。期のはじめに「今期の高い目標」を掲げられて、その「ノルマ」に向けて四苦八苦した、または「いま苦しんでいる」ことはありませんか?

そして「あとはチームにピッチャー3人、野手4人のタレントを作り上げていけば楽しいチームになるし、そういうタレントが生まれるってことは全国に名前も顔も背番号も覚えてもらえる」というコメントも「会社の知名度をあげる手法」だと思いました。

その他にも「頷ける理論」は数多くありますが、次回以降にとっておきます。

ということで、今回は、大谷に続いて、新庄ビッグボスの「本音」の入口を探ってみました。いかがですか。

次回の「ショータイム」もよろしく!

著者プロフィール

小泉武衡

職歴
 元 寺田倉庫株式会社 取締役


1964年より「物流業」に携わり、変化する“各時代の物流”を体得するとともに、新たな取り組みとして「トランクルーム」や「トータル・リファー・システム(品質優先ワイン取扱い)」事業に力を入れてきました。さらに、営業・企画・渉外・広報棟ほか、倉庫スペースを利用した「イベント事業責任者」などを歴任し、旧施設の新たな活用、地域開発、水辺周辺の活性化に尽力してまいりました。

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