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赤羽国交相が就任会見 「物流業界と荷主、ウィンウィンの関係で」

Daily Cargo  2019年9月17日掲載

 

11日発足した第4次安倍再改造内閣の国土交通大臣に就任した赤羽一嘉氏が12日会見し、運輸・建設専門紙などの質問に答えた。赤羽国交相は、来年に発着枠の拡大を控える羽田空港など首都圏空港の機能強化について「これからの先を展望しながら着々と前に進めていく」と述べた。11日の就任会見では、相次ぐ大規模災害への対応として、防災・減災対策や国土強靭化政策を最重要課題に据えて取り組む方針を示している。

赤羽国交相の発言要旨は次のとおり。

▽首都圏空港の機能強化はわが国の国際競争力強化や訪日外国人旅行者の受け入れ拡大に向けて必要不可欠だ。羽田空港については2020年3月29日から新飛行経路の運用を開始し、国際線の発着回数を年間約4万回まで拡大することにしている。訪日需要への対応や国際競争力強化を図る観点から、しっかりと発着枠の配分を実施したところだ。首都圏空港の機能強化は、これからの先を展望しながら着々と前に進めていく。他方、私は関西の人間だが、首都圏空港だけでいいのか、という話もある。そうしたことも確認しながら進めていきたい。 

▽物流関係の将来的な展望は本当に深刻だ。物流は経済の大動脈であり、人間の体で言えば血液と同じ。見えないが、実際は大変重要な部分を支えている。そこで働く人たちの賃金を上げるとか、労働環境を是正するということは非常に大事だ。しかし、荷主の理解がなければ、労働生産性の向上や取引環境の適正化、長時間労働の是正についてなかなか前に進まない。経済環境が良くなれば、運賃の方は徐々に上がっていくとは思うが、荷待ち時間などはなかなか改善されないと聞く。物流業界と荷主はウィンウィンの関係で、一体で取り組んでいかないと持続可能性につながらない。荷主の理解なくして物流業界の是正はありえない。関係省庁が連携を取って政府一体で取り組んでいかなければならない。

▽私の地元の神戸はかつて世界でも指折りの国際港湾だったが、さまざまな経緯があってコンテナ取扱量は相当少なくなっている。そんな中で国際航路も日本をスキップしていくような話もあり、本当に深刻だ。島国の日本で海運の物流がへたっていては大変だということで、国際コンテナ戦略港湾政策をしっかりと推進してメインポートを支えていこうという施策を進めてきた。神戸も阪神港として、(2018年には)コンテナ取扱量が過去最高の294万TEUまで復活し、官民挙げての努力の中で阪神大震災の時に釜山に流れて取られていたものもずいぶん回復した。横浜港では北米航路の新規開設、欧州航路の寄港再開といった明るい話題も出てきている。今日(12日)も台風15号の件で横浜港を視察したが、日本唯一の18メートルバースもできて、まもなく使えるようになると聞いている。今後も海運国家日本として、しっかりと集貨、創貨、競争力強化の3本柱に加えてアジアの広域化といったことも踏まえ、アジアの中の日本のメインポートをどうしていくのかという視点でしっかりと取り組んでいきたい。


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