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中部国際空港 開港15周年迎える 航空物流拠点としての役割果たす

Daily Cargo  2020年2月17日掲載

 

きょう17日に開港15周年を迎える中部国際空港は、日本の物流において存在感ある空港を目指して各種施策に取り組む。インテグレーターによるアジアのハブ空港としても活用されている中で、航空物流拠点としての位置付けをさらに強化する。人手不足という課題を抱えるランプサイドのグラウンドハンドリングに関しては、先進的な施策に取り組む企業と連携して効率化に取り組む。自然災害などイベントリスクに日本が見舞われた時のリタンダンシー、あるいは空港の大規模改修の観点から第2滑走路整備が必要との認識のもと、自治体や経済界をはじめとする関係者と連携して各種施策を進める。

中部国際空港会社の各務正人副社長が13日都内で会見し、将来構想などに言及した。要旨は次のとおり。

▽世界経済のアジアへのシフト、グローバル化、テクノロジーの進化によって社会は大きく変化している。持続可能な社会の実現に向けた取り組みの重要性が増している。セントレアは日本の主要ゲートウエーとして、日本の発展、地域社会の発展に貢献する魅力的な空港を目指す。

▽「4S」がキーワードになる。安全をさらに高めて安心して利用される、災害に強い空港を目指す「セーフティ・ファースト・セントレア」。スーパーメガリージョン時代を担う魅力的な日本の主要ゲートウエーにふさわしい空港、環境に配慮、地域社会に貢献して持続的な成長を実現する「サステナブル・グロース・セントレア」。テクノロジーを積極的に活用するとともに、「コンパクト」を生かして「スマート」を追求する「スーパー・スマート・セントレア」。空港で働く人たちがやりがいと誇りをもって進化を実現する、夢と笑顔にあふれる空港を目指す「スマイル・セントレア」という内容だ。

▽ランプサイドにおける(グラウンドハンドリングの)効率化については、先進的な施策に取り組んでいる企業と連携して、できる限り早急に施策を進めたい。空港島内のバスの自動運転、ドーリーの自動運転の実証実験にも取り組んでいる。そういった技術を早期に実用化することが重要だ。

▽DHLがアジアのハブの一つとしてセントレアを積極的に活用していきたいという希望を強く持っていると伺っている。しっかりとタッグを組んで、さらにハブ的な活用をしていただくことで、セントレアは航空物流拠点になり得ると考えている。日本の物流における存在感のある空港になることができるように、各種施策に取り組んでいく。

▽深夜早朝の発着需要もあり、日々のメンテナンスの作業時間を確保することが難しくなっている。将来的な大規模改修という要素を踏まえると、第2滑走路は必要だ。(自然災害など)万が一、日本で何かが起きた時にリタンダンシーとして空港が果たす役割を考えた時にも複数滑走路が必要と考えている。自治体や経済界をはじめとする関係者と協力して取り組むことが重要だ。旅客数や発着回数の増加、需要拡大を図っていく。

▽新型コロナウイルスによる肺炎に関しては、中国便の減少で、着陸料やPSFCなどの空港事業収入、あるいは商業収入への影響がある。現時点でどこまで続くのか把握しづらいが、収束に向けて(空港としてできることに)われわれも取り組んでいく。(影響を受けていない)他の路線をしっかりと育てていく、そういったことに尽きるのではないだろうか。


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