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常総市に2000坪の倉庫、新規開拓強化 / テレビ会議導入、コスト削減で仕組み作り

物流業Now!(1)
ILRS&NEWS (Vol.511)
 
 

ヨシアース株式会社 吉岡社長

― 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下で、御社の営業範囲である茨城西地区を中心とした関東圏の物流マーケットに変化はあったか。

(吉岡社長)当社の取り扱いは雑貨が多く、4月まで荷動きが前年比10%増と忙しかったが、連休後は平常に戻った。その他の品目では建機部品が連休前まで出ていたが、工場の休業で5月末まで半減した。逆に新車トラックの陸送は連休後に増えている。リプレース用のタイヤや事務ロッカーは連休をはさんでも荷動きに変わりない。物流ネットワークからの配達依頼は少なくなっている。

― 新型コロナ問題が起こってから人手事情に変化はあったか。

(吉岡社長)募集はスマホ、インターネットをメディアとして継続してやっているが、ドライバーの応募は依然少ないものの、倉庫の応募は増えている。10万円の特別定額給付金が出たのもあり当面は応募も落ち着くかもしれないが、9月ごろまでに若い人をとれればと思い、募集を緩めずにやっていく。

― 働き方改革の取り組みの進展状況は。

(吉岡社長)従来は隔週2休制だったが、今年1月から完全週休2日制に移行した。昨年から給料を変えず時短しながら実証実験してやってきた。いまの時代は完全週休2日制だと人材募集するうえでもインパクトが違う。残業の抑制はこの間、徹底して進めてきたし、今後も続ける。新型コロナ下でテレワークを導入したが、やり方によってはコスト削減をできることがわかったので、やれることからやっていく。

― 運賃改定の取り組みについてお話を聞きたい。

(吉岡社長)運賃改定は2年前から取り組み始め、4月1日までに9割以上が実施できた。荷主に企画書と計算書を提出し、じっくりと取り組んで直荷主だけでなく、元受け業者にもきつく言って、応じてもらえない客は取り引きをやめた。

― 緊急事態宣言が解除されたが、ポストコロナ時代に向けた計画は。

(吉岡社長)考えているのは①社内でコスト削減の仕組みを作ること、②若い人材を採用していくこと、③新規開拓の3点だ。社内コスト削減でまず考えているのは、これまで週1回本社に集合してやっていた営業所長会議をテレビ会議化し、移動時間・移動運賃をなくすことだ。緊急事態宣言下でテレビ会議を頻繁にやったが、遜色なく行うことができ、今後集合会議は月1度とする。今後の景気は8月いっぱい回復しないとみており、10月ごろに上昇してくれればと期待している。当社では来年3月、常総市のターミナルに地主が2000坪の倉庫を竣工させる計画で、これを一括借り上げする。この新規開拓には新型コロナ後で荷主が困っている今がチャンスなので、6月から営業部を強化する。若手人材の採用もこれに合わせ9月までに採りたい。

(聞き手:葉山明彦)


ヨシアース株式会社
茨城県坂東市長須2192-1

代表取締役  吉岡 進
ホームーページ https://www.yoshiearth.co.jp/

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