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セイノーロジックス 富山―香港でリーファー混載実証

Daily Cargo  2020年11月20日掲載


セイノーロジックスは、富山発香港向けでリーファー混載の実証輸送を行う。日本酒、みそ、果物、米、生卵などを20フィートのリーファーコンテナ1本に混載し、設定温度5度で海上輸送する。きょう20日に伏木富山港で伏木海陸運送が運営する富山CFSでバンニング、現地ではその様子を公開し、富山県農林水産部主催で出発式を行う。

きのう19日に梱包・通関手続きを終え、伏木富山ETD・23日のオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)の「Unisea」に積み込み、釜山ETA26日、積み替えた本船の釜山ETD29日、香港ETA・来月7日で、到着後は香港の最終仕向け地まで輸送して品質調査などを行う。富山CFSは伏木海陸運送の第1CFS上屋(富山県高岡市石丸705-4)。

セイノーロジ、伏木海陸運送と伊藤忠ロジスティクスが輸送主体で、セイノーロジはLCL(混載)の海上輸送を担う。貨物は鶏卵(荷主:仁光園)、干し柿(富山干柿出荷組合連合会)、ほたるいか加工品(ジェイズコーポレーション)、米菓(日の出屋製菓産業)、日本酒(桝田酒造店)、そうめん(柿里)、みそ加工品(アイエッチファーム)、米(グリーンパワーなのはな)、リンゴ(国吉農林振興会)、ミネラルウォーター(五洲薬品)で、計約8立方メートル。香港側の輸入商社は新大和(Wakka International)。

式典はきょう午前9時半にスタートし、セイノーロジや伏木海陸運送に加えて、富山県、伊藤忠商事、荷主の仁光園などの関係者が出席。実証輸送の説明の後、県と各社の代表者があいさつし、リーファーコンテナに貨物を積み込む。

セイノーロジは「いち早くサービスを開始し、安定的に提供してきた地方港混載に、近年注力している『ひんやり混載』『ばりひえ混載』などの冷蔵・冷凍混載サービスを掛け合わせることで、日本の食品を世界中に届けるお手伝いをしていきたい。政府も農産物の輸出振興を掲げており、顧客の国際輸送に貢献していきたい」としている。


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