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モデルナの保管・配送業務受託 キューネ・アンド・ナーゲル

Daily Cargo  2021年1月8日掲載



キューネ・アンド・ナーゲルは7日、米バイオ医薬品企業のモデルナから新型コロナウイルスワクチンの保管・配送業務を受託したと発表した。モデルナは6日、欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)から、コロナワクチンの条件付き販売承認勧告を受けた。キューネはワクチンの世界的な流通をサポートし、欧州、アジア、中東、アフリカ、一部南北アメリカへの輸送も手掛ける。

キューネはモデルナに対し、コロナワクチンの国際的なサプライチェーン手配を提供する。欧州にあるキューネのファーマ・ハブでの保管・配送を行うほか、世界230カ所以上の拠点ネットワークを活用し、航空輸送と陸送で各地にワクチンを輸送する。モデルナのワクチンはマイナス20度での温度管理が要求されるが、キューネは欧州だけで200台以上の医薬品専用車両を展開しており、独自の医薬品ネットワークを生かし、製品の完全性を維持する。

キューネのロバート・コイル上級副社長ファーマ&ヘルスケア担当は「本日の発表をもって、当社はモデルナのコロナワクチンを世界に流通させる責任を負う。当社は数十年に渡って医療医薬のネットワークや専門的なグローバルチームに投資を行ってきた。最も重要な時期である今、準備はできている」とコメントしている。

同社によると、臨床試験の物流を手掛ける子会社のQuickSTATが、モデルナの業務を以前から受託しており、コロナワクチンについて米国でのフェーズ2・3の臨床試験での物流をサポートしたという。

コロナワクチンの物流についてキューネは、ほかにもドイツで北西部ノルトライン=ヴェストファーレン州など、複数州の当局から保管・ラストマイル配送業務を受託している。


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