9.3億ドルの追加資金調達　フレックスポート

Daily Cargo  2022年2月9日掲載

米フレックスポートは7日、新たに計9億3500万ドルの資金調達を実施したと発表した。ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツとMSDパートナーズが主導したシリーズEラウンドで調達したもの。既存パートナーであるソフトバンク・ビジョン・ファンドやDSTグローバルなどに加え、新規でShopifyが参加した。今回の資金調達により、フレックスポートの評価額は80億ドルを超えるという。

フレックスポートは今回取得した資金により、①グローバル・ロジスティクスのためのテクノロジー・プラットフォームの開発加速②世界各地での新たな地域や市場への進出を継続③サプライチェーンの効率性、透明性、包括性を向上させる新興企業への投資による、物流技術の革新を支援する――といった取り組みを行うとしている。

同社のライアン・ピーターセン創業者・CEOは「世界的な感染拡大とそれに伴うサプライチェーンへの影響により、当然のように考えていた商品の輸送を困難なものに変えてしまった。今回の投資はあらゆる規模の予期せぬ課題に対応できる可視性と回復力を備えた、テクノロジーによる物流のエコシステムの必要性を市場が認識していることを示すものだ」とコメントしている。

同社は2021年に190億ドルの相当の貨物を輸送し、売上高は対前年で2倍以上の32億ドルを記録。創業以来初のEBIT段階での黒字を達成したという。拠点数は世界23カ所、従業員数は約2700人となっている。

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