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コロンビアFWD、港湾代理店企業買収 独レイノス 中南米強化へ

Daily Cargo  2023年9月8日掲載

 

独物流大手のレイノスは5日、コロンビアの物流企業BLUロジスティクスの買収と、中南米を中心に港湾代理店事業を手掛けるLBHグループへの出資を発表した。LBHグループへの出資は同社株式51%を取得するが、数年後に全株式の取得も計画しているという。中南米のネットワーク拡充等により、アジアと中南米の貿易レーンでの需要取り込み、米州でのニアショアリングへの対応を強化する。

BLUロジは1995年の設立。ボゴタに本拠を置き、コロンビアの他、アルゼンチン、エクアドル、メキシコ、パラグアイ、ウルグアイのほか、中国と香港に拠点を構え、国際フォワーディングを中心に総合物流サービスを提供している。レイノスによると特に海上輸送に強みがあり、年間18万TEU以上の取り扱いがあるという。

レイノスはBLUロジのアジア太平洋路線でのビジネスを取り込み、同レーンでのプレゼンス向上とグローバルでの成長につなげる。またBLUロジの顧客に対し、欧州やインドへのネットワークを提供していくとしている。BLUロジの事業はレイノスに統合し、BLUロジスティクスのデビッド・カッシンCEOはレイノスの航空・海上フォワーディング部門の中南米地域CEOに就任する。なお、BLUロジの買収はコロンビア当局などの認可が前提。

LBHグループは同社HPによると、海運一家のラーゲンダイク兄弟により、1984年にオランダ・ロッテルダムで設立。中南米を始め世界24カ国に拠点を構え、また7カ国でパートナーを通じて港湾代理店事業を手掛けている。レイノスはLBHグループと長年のパートナー関係にあり、同社への出資により、中南米やアジア、オーストラリア、アフリカの各地域での港湾代理店事業の参入を実現するとともに、同グループの全従業員、船舶の入出港手続きを継承する。

共同創設者のバート・ラーゲンダイク、ヤン・ラーゲンダイクはLBHグループの取締役に残り、引き続き同社の事業を率いていく。

今回の2社の買収、出資によりレイノスのグループ従業員数は2200人ほど拡大する。レイノスはこれまで中南米で、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコで事業を展開している。同社のトビアス・バーツ グループCEO兼会長は「今回の戦略的買収により、特にeコマースを中心に物流需要が高まっている中南米地域において、当社のグローバルネットワークとサービス群をさらに強化することができる。北米に近いこの地域はニアショアリングの動きも出てきており、当社の成長戦略にも合致している」なとどコメントしている。


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