Daily Cargo 編集長のこの1本!

ペナン空港・新物流施設が28年稼働 フェデックス、DHLエクスと覚書

Daily Cargo  2025年10月15日掲載


マレーシア・ペナン空港のフリー・コマーシャル・ゾーン(FCZ)エリア内に統合型航空貨物・物流ハブ「ペナン・インターナショナル・ロジスティクス・アエロパーク(PILA)」を整備する計画が進められている。ペナンは半導体関連、エレクトロニクス関連、医療機器関連のメーカーが集積しており、同空港にはフレイターが多く運航されている。ペナン州のチョウ・コン・ヨウ首相やペナン開発公社(PDC)がこのほど来日し、大阪・関西万博でPILAなどの開発事業を紹介したほか、PILAへの投資について、フェデラルエクスプレスコーポレーション(フェデックス)とDHLエクスプレスと覚書(MoU)を締結した。PILAは3段階に分けて開発され、第1段階部分は2028年の供用予定で、第2、3段階は27年から30年にかけて着工する予定だ。

PILAの開発地面積は104エーカー(約42万平方メートル)。ランプサイドに面した上屋や倉庫施設を整備する。入居テナントでは、上屋会社・オペレーター、3PL、eコマース(EC)、航空宇宙関連、インテグレーター、リペアセンター関連を想定している。大阪・関西万博のマレーシアパビリオン公式ウェブサイトによると、現在、投資枠組みを最終決定するためにマレーシア・エアポート・ホールディングス(MAHB)と協力しており、プロジェクトの総開発費は8億リンギ(約289億円)に見積もっているという。開発に向けて、フェデックス、DHLとMoUを締結し「地域の航空貨物および物流拠点としてのペナンの地位向上を目指すPILAイニシアチブへのコミットメントを強化するための重要な一歩となる」としている。

フェデックスはPILAに約4600万リンギ(約17億円)を投資し、ロジスティクス・航空貨物の統合施設を整備する。施設面積は10万平方フィート(約9290平方メートル)。施設は28年末の完成予定。DHLエクスプレスは現時点で詳細を発表していない。


国際物流のニュースを毎日お届け!
⇒ http://www.daily-cargo.com/

Daily Cargo 編集長のこの1本!

当社へのお問い合わせはこちら