CMA-CGM 北米西岸往航で日本3港に寄港 直航体制を拡充
Daily Cargo 2026年3月3日掲載
CMA-CGMは2日、日本―北米西岸コンテナ航路「Eagle Express 1(EX1)」で日本の寄港地を拡充すると発表した。従来は復航で横浜港と那覇港に寄港していたが、新たに往航で神戸港、名古屋港、横浜港にも追加寄港する。同社は4月から、日本と欧州を直航で結ぶコンテナ船サービス「Ocean Rise Express(OCR)」を開始する方針も明らかにしている。日本発着の東西基幹航路の直航便を拡充することで、日本の荷主の直航需要に対応し、サプライチェーンのレジリエンス強化とグローバルマーケットへのアクセスを支援する。
「EX1」は、5600TEU型コンテナ船7隻体制で運航する。新たな寄港地・ローテーションは、青島―釜山―神戸―名古屋―横浜―ロサンゼルス―オークランド―横浜―那覇―釜山―青島。米国籍船で運航する。5月5日神戸寄港船から新体制に切り替わる。ロサンゼルス港までの輸出のトランジットタイムは、神戸からが16日、名古屋からが14日、横浜からが12日となる。特に同サービスで寄港する横浜港の本牧ふ頭D5ターミナルと釜山港のBNCT、ロサンゼルス港のフェニックス・マリン・ターミナルはCMA-CGMの自社ターミナル拠点となっており、円滑なオペレーションを実現する。ロサンゼルス港からはオンドックレールを通じて内陸部への輸送も可能で、米国中西部や南部への輸送利便性も高まる。
CMA-CGMのボー・ウェーゲナー(Bo Wegener)アジア太平洋地区CEOは、「当社は世界貿易を促進する戦略的なパートナーとして、顧客にタイムリーかつ効果的なコンテナ海運サービスを提供することが最優先事項だ。EX1の強化は、アジアと米国間の接続性を向上させるだけでなく、信頼性と卓越したサービスへの強いコミットメントを示すものでもある」とコメントした。
CMA-CGMは近年、日本発着サービスの強化を進めている。2023年には日本と北米東岸を直接結ぶコンテナ船サービス「CBX」を開設。21年に当時のザ・アライアンスによる北米東岸航路「EC1」で日本寄港を休止して以来の、日本発北米東岸向けの直航便となった。現時点でも、日本における唯一の北米東岸直航便となる。
欧州航路についても、今年4月から日本―欧州直航便として「Ocean Rise Express(OCR)」を開始する方針だ。神戸と名古屋、横浜の日本主要3港と北欧州の主要港を結ぶ直航サービスとなり、日本荷主の直航需要に対応する。日本発着の欧州直航便は現在、プレミアアライアンスによる「FP1」と「FP2」があるが、今春の改編で日本寄港を取り止める方針を明らかにしていた。これにより、今春以降は「OCR」が唯一の欧州直航便となる。
北米東岸と欧州の直航便に加えて、今回、北米西岸の直航体制も強化することになった。コロナ禍や地政学リスクの高まりなどで、近年はグローバルサプライチェーンが混乱するリスクも発生している。こうした中で、日本の荷主が直航便を求める声は強く、CMA-CGMはこうした需要に応えていく。
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