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ベルギー 航空貨物の通関電子化で3空港連携 26年末稼働へ

Daily Cargo  2026年5月27日掲載

 

ベルギーのブリュッセル空港(BRU)、リエージュ空港(LGG)、オステンド空港(OST)の3空港が、航空貨物の通関手続きに関する新たなデジタル支援システムで連携する。BRUとLGGが共同で新たなデジタル対応を開発し、OSTも同イニシアチブに参加するもので、ベルギー航空業界では異例の空港間連携となる。各空港のコミュニティ・プラットフォーム(PF)上に新たに設けるポータルを通じ、輸入、輸出、トランジットに関する税関申告をベルギー税関と統一的に電子交換できるようにする。各空港はそれぞれのPFを活用しつつ、同一の原則とインターフェースを採用する。今後数カ月で開発を進め、2026年末までの稼働を目指す。

現状、航空貨物事業者は電子税関メッセージの一部を、ペーパーレス通関・物品税システムを通じて税関・物品税当局と交換している。一方で、欧州では税関近代化に向けた複数年戦略計画「MASP-C」への移行が進む。今回の取り組みにより、航空貨物事業者は各空港のコミュニティPFを通じ、欧州レベルで進む通関デジタル化に対応しやすくなる。

今回の取り組みでは、BRUの貨物事業者を代表するエアカーゴ・ベルギー(ACB)が、LGGの空港コミュニティ組織であるLGGコネクトと協力して調整を担う。

具体的には、航空貨物事業者が一時蔵置申告(Temporary Storage Declaration=TSD)を、各空港のデータPF上に設ける新ポータルからデジタルで提出できるようにする。BRUでは貨物コミュニティ向けPF「BRU Cloud」、LGGでは「LGG Tracking」を使用する。両PFは、税関メッセージの交換で同じ仕組みを採用する。それぞれ電子税関システムにも接続し、申告の処理や進捗確認に対応する。税関からの通知はポータルを通じて企業側に返送される。

標準化された運用方式を複数空港で採用することで、税関手続きの効率化を図る。海外企業にとっても、ベルギーの空港を利用した輸出入が容易になり、国際貿易の物流ハブとしてのベルギーの競争力向上につながるとしている。

 BRUのアルノー・ファイストCEOは「長年、貨物プロセスのデジタル化に取り組んできた。今回の新たなデジタル連携は、革新的なデジタルソリューションを通じて航空貨物業務の効率を高める当空港の戦略に沿うものだ。ベルギー全体での統一的なアプローチにも貢献し、ブリュッセル空港とベルギーを国際貿易の物流ハブとしてさらに魅力的な存在にする」とコメントした。

ACBのフリーク・デ・ウィッテ・ディレクターは「当団体は運用関係者との緊密な関係を背景に、税関・物品税総局(AAD&A)と会員企業の双方から信頼を得ている。23年の協力協定や24年にハンドリング会社と締結した覚書をベースに、航空貨物業界全体に向けた統一的でデジタルな税関対応を進めていく」と述べた。

LGGのローラン・ジョサールCEOは「今回の協力は、欧州を代表する物流ハブとしてベルギーの地位を強化するという共通の目標を示すものだ。当空港では貨物を戦略の中核に据えており、デジタル革新と貨物エコシステム全体での連携を重視している。今回の共同イニシアチブは、ベルギー全体でより効率的で透明性の高い貨物オペレーションを実現する具体的な一歩だ」としている。


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