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四国フェリー 宇野-高松航路で休止届 宇高連絡船109年の歴史に幕

Daily Cargo  2019年11月12日掲載

 

四国フェリー(高松市)は、宇野-高松間で運航するフェリー航路を12月16日から休止する。11日発表した。同日、国土交通省四国運輸局に休止届を提出し、受理されたという。同航路では1910年から宇高連絡船が運航され、本州と四国を結ぶ主要航路だったが、88年に瀬戸大橋が開通してからは苦戦。残る1社の休止により、宇高間のフェリー航路は109年の歴史に幕を下ろすことになった。

同社が同航路で運航開始したのは56(昭和31)年。瀬戸大橋開通後の90年代も、1時間1便、24時間運航を行っていた。しかし同航路では、2012年に国道フェリー(高松市)が休止。四国フェリーも深夜便をやめ、減船、減便により、現在は1隻で1日5便となっている。

発表によると、「輸送数量は日々激減し、この要因はたび重なる瀬戸大橋通行料金のETC割引制度が大幅に拡充されたことによるもの」と指摘。「コスト削減にも限界があり、輸送数量の激減による売り上げの減少に歯止めがかからず、業績悪化が著しいため、これ以上、当航路の維持存続が困難な状況」として、休止することになったとしている。


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