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航空貨物と観光産業で取り組みに差 サービス連合・21年春闘

Daily Cargo  2021年4月19日掲載


旅行会社やホテル、航空フォワーダーなどの労働組合が加盟するサービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)は16日、都内で記者懇談会を開き、2021年春闘の取り組み状況を説明した。15日時点で、要求書を提出したのは72組合、合意は40組合。ホテル・レジャーの春闘の取り組みが例年より少なかったが、航空貨物は堅調な業績を背景に交渉が進んだという。後藤常康会長は「観光関連産業は厳しいものの、国際航空貨物は好調と聞く。コロナ禍で物流の社会的意義も見直され、今後も発展を続けるだろう。将来を見据えた労働条件の向上をさらに図っていく」と話した。

同日までに要求書を提出した加盟組合の内訳は、ホテル・レジャー40組合、ツーリズム・航空貨物32組合。このうち、ツーリズム・航空貨物の内訳はツーリズム26組合、航空貨物6組合だった。合意したのは、ホテル・レジャー17組合、ツーリズム・航空貨物23組合だった。このうち、ツーリズム19組合、航空貨物4組合だた。

要求内容は賃金改善や一時金の交渉、そのほかコロナ禍でも業務を続ける点について手当金を要求した組合もあった。櫻田あすか副事務局長は「昨年と比べると要求書の提出自体が少ない。合意も減少している。ベースアップも合意は少ないが、ツーリズム・航空貨物は若干できている」と話した。


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