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物流・在庫融合でEC転換期対応 佐川グローバルロジ/ロジクラ

Daily Cargo  2021年4月28日掲載


佐川グローバルロジスティクス(SGL)とクラウド在庫管理ソフトを提供するロジクラ(本社=東京都新宿区)は共同で5月にeコマース(EC)フルフィルメントサービス「XTORM(エクストーム)」の提供を開始する。27日発表した。SGLも入居するSGホールディングスグループの次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」(東京都江東区)などの物流機能とロジクラの在庫管理システムを融合。新型コロナウイルス禍で日本のeコマース(EC)市場は大きな転換期にあるとし、課題解決につなげていく。

SGLが同センターで提供中の「シームレスECプラットフォーム(PF)」を活用する。佐川急便の大型中継センターと直結しており、最短で当日配送を実現。セールなどの急激な出荷増にも対応可能なキャパシティを固定費ゼロの従量課金制で利用できる。また、クラウド在庫管理ソフト「ロジクラ」から直接、入出荷依頼が可能となる。「ロジクラ」とShopifyなどの通販モールを連携させることで、出荷の自動化も実現する。同ソフトはまた、複数拠点での在庫管理・入出荷が可能。自社倉庫、その他委託倉庫などの使用目的に応じた複数拠点の利用・管理もできる。

コロナ禍で多くの小売事業者が、新たにEC事業に乗り出す流れが加速しているが、在庫管理から販売・決済までのスキーム構築や、物流設計に伴う初期投資などに課題を抱えているという。またすでにEC事業を展開中の企業でも需要増加に伴うスペースや人員の不足、急な出荷増に伴う出荷遅延やクレームへの対応などの課題があり、日本のEC市場は大きな転換期にあるという。物流と在庫管理の機能を融合したサービスで課題解決に貢献する。


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